義援金と支援金の違いについて

こんばんは。
田中です。

熊本地震が発生した4/14から早くも1週間が経過いたしました。

テレビをつける度に発表される被害映像。
繰り返し襲う余震の数々。

5年前の大震災の時、弊社のある事務所付近では震度5強を計測しました。
それでさえ、大きな恐怖を感じたことは今でも忘れません。

そんな震度5を超える地震が何度も何度も起きている現実。
その恐怖は、想像できるレベルをはるかに超えていることと思います。

亡くなられた多くの方々のご冥福をお祈りすると共に
被災された方々の生活が少しでも改善されていくことを
心より祈念いたします。

私は、今年の正月休みを利用し、
東日本大震災の被災地を初めて見て廻りました。

目を疑うような光景の中、何ができるわけでもなく、
自分の無力感を強く感じましたが、
知ることはマイナスではないことを信じて、幾つかの地を巡り、
その後、廻ったその地に義援金を送る形をとりました。

5年という月日が流れた後の行動でしたので、
少しでも早く対応ができればと
今回は、支援団体に支援金を送る形をとらせていただきました。

実は、義援金と支援金には違いがあるのです。

ここで義援金と支援金の違いについて簡単に述べてみます。
恥ずかしながら、私もつい最近知ったことなのです。

義援金とは、基本的に被災者に配分される仕組みとなっているもので、
赤十字や赤い羽根共同募金、自治体、TV局などが受け皿となって
寄付金を集め、組織された委員会がそれを被災者に分配する形となります。

ただ、集められた資金の分配は後日に行われることになる点と
支援団体や復興支援の資金には使われないこと、
そして、寄付金額の公表は各組織に任されることから
その組織を信頼するしかない点が留意点になるかと思います。

あまり考えたくありませんが、赤十字等の名を語った詐欺行為等も
発生しやすいので、見きわめが難しいところです。

それに対して、支援金とは、
今まさに活動している災害支援のNPO/NGO団体の
活動支援資金に使われる形になるものです。

被災者に配分されるものではないので、
団体の判断で、被災地の実情に合わせた支援活動に
柔軟に資金を使える点が違いとなります。

支援方法は、医療、物資、食事やメンタルケアなど多岐にわたるので、
その団体の主にしている支援方法を調べることで、
自分の支援したい形をとる団体を選択できるメリットがあります。

義援金ももちろん大切なものになりますが、
急を要する災害発生時に出来ることなら、すぐ使ってもらいたいと考え、
私は、今回は「支援金」の方を選択させていただきました。

支援先は、
公益社団法人 シャンティ国際ボランティア会

わたしの知人の中に、積極的にボランティア活動に参加し、
東日本大震災の際にも、現地に行き、
今なお、東北での活動を続けておられる方がいます。

その方が、東日本でのその支援活動が素晴らしかった
と言っておられた団体の一つです。

それならばと、今回の支援先を上記の団体とさせていただきました。

災害は起きたばかりで、これからがボランティア活動などによる
支援をもっとも必要とする時間になると思われます。

現地に行くことは中々出来ませんが、
今後も自分に出来ることを少しづつやっていきたいと思います。