天窓のメリット・デメリットとは?

こんばんは。
田中です。

現在川島町で行っている大規模リノベーション。
大工工事が順調に進んでいて、先日既存の屋根を一部剥がして
天窓(トップライト)を設置いたしました。

家が大きいF様邸は、北側の部屋には中々光が届きにくく、
今回天窓取り付けることと致しました。

屋根に窓を取り付ける天窓。
その最大の狙いはやはり明るくすることです。

計算上ではありますが、天窓の効果は、
壁についている窓のおよそ3倍の光が取れると言われています。

そして開閉式のタイプを選べば、効果的な通風を行うことも出来ます。

ではデメリットは何か?

それは夏の暑さがきつくなること!
明るくしたい!見た目が格好良い!という理由だけで設置すると、
かなりツライ思いをすることが考えられます。

そこでお薦めなのは、北向きの屋根に設置すること。
空は明るいもので、北側でもかなり効果があります。
そして直射日光ではないので、夏もそれほどきつくないですよ(^^)v

デメリットその②
開閉式の天窓限定のデメリットですが、
閉め忘れると雨が入ってきてしまいます(-_-;)

これはもう注意するしかないのですが、
雨を感知して自動で閉まってくれる天窓もあるので、
検討の余地はありそうですね(^^)v

興味のある方はこちらをどうぞ

デメリットその③
雨漏りのリスクが高まること!
屋根に穴を開けているわけですから当然と言えば当然です。

もちろん雨漏りしないように様々な工夫がされているわけですが、
年数が経過することで、水切りとして利用された鉛や板金が
傷むことで雨漏りが発生する危険性があります。

これには、定期的に点検をしてあげることが一番ですね!

そして曲者なのが、周辺の木々による落ち葉。
これが天窓の周辺に溜まることで、水の流れが変わってしまい、
雨漏りの原因になることがあります。

今回のF様邸の敷地にもたくさんの木々があり、
家の中から木々が見えることを大事にしている私としては
とても羨ましいのですが、落ち葉の事も考えつつ
今回採用したのが、ガラス瓦を用いた天窓です。

屋根の下地となる部分に丈夫なポリカーボネート板を敷き、
その上に瓦と同じ形に加工されたガラスを屋根として乗せるのです。

水切り等を使用しない造りのため、その劣化の心配もなく、
当然落ち葉が積もってしまうことないので、雨漏りの危険性が少なくなります。

光は取りたい!でも落ち葉が多い!
という場所ではお薦めですよ(^^)v

デメリットを中心にお伝えしたので、
天窓はやめた方がよいと思う方もいるかもしれませんが、
周辺環境にも配慮した設計をし、キチンとした施工をすれば、
天窓が与えてくれるものはとても豊かなものだと思います。

部屋の一隅に天井から一筋の光が降り注ぎ、
風が室内を吹き抜けるなんて、想像しただけでいい感じがしませんか?

そんなことをあれこれと考えながら、お客様の住まいの設計をしております。
お悩みの方は、お声掛け下さい。

あなたの住まいづくりのお手伝いが出来れば嬉しいです。