古材と燻り竹

皆様こんばんは。
年始の快調な更新ペースが
すっかり影を潜めてしまった田中です。
もう少し頑張りますので、温かく見守ってください。
さて、今日のタイトルは「古材と燻り竹」。
これは、以前のブログで着工の紹介を
させていただいた川越市鯨井のK様の旧宅から出たものです。
築年数100年を超えるのではないかと言う建物でしたが、
無事解体工事が終了し、その中で、使用できそうな材料を
解体業者に頼んで、残しておいてもらいました。
先日、地鎮祭も執り行われ、いよいよ来週から基礎工事がスタートします。
これが地鎮祭の様子です。
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この写真は、「鍬入れの儀」の様子です。
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お施主様の後に、私も会社を代表して、同様に鍬入れをしました。
やはりこういった神事は、いよいよ工事が始まるんだ!
という気持ちを高めてくれますよね。
K様。これから完成まで、社員一同精一杯頑張るので、
どうぞよろしくお願いいたします。


そうそう、地盤調査の結果もベタ基礎にすることで、
地盤改良は必要ないということでした。
弊社は、ベタ基礎が標準仕様になっているので、追加は一切ありません。
結果を報告させていただいたときも、K様もホッとした様子でした。
さあいよいよ基礎工事です。
改めてよろしくお願いします。
さて、回収した材料がこちらです。
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百年もの間、建物を支え続けただけあって、
すごい迫力がありますよね!
また、こちらが茅葺屋根や蚕の床の下地として使用されていた燻り竹です。
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囲炉裏(既に使用されておらず、埋められていました)が使用されていたので、
本当に煤だらけでしたが、先日、その煤落しをしました。
最初は、水を掛けてブラシでこすってみたのですが、
固まってしまった煤は良く落ちません。
そこで母に聞いてみると、「煤は灰で洗えば落ちるよ」という意見があり、
さっそく灰をタワシにつけてこすってみるとこれが落ちるんですよ!
昔の方の知恵と言うものは凄いなあと改めて感心してしまいました。
煤を落とした竹がこちらです。
右にあるのが洗浄前。左が洗浄後です。
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本当に美しい~。
囲炉裏で長い間、燻されたものだけが出すことが出来るこの風格!
もう堪りません!
使用方法は、まだ決まっていませんが、
その場その場の状況に合わせて、お客様にご提案していきたいと思います。
こういった素材を見ていると、どんな使い方が出来るのか
色々と想像をめぐらし、楽しくなってきます。
これらの素材のその後については、
その時が来たら、改めてご紹介させていただきます。
私は、このようにこれまでの思い出の住まいの中で、
使用できそうなものがあれば、新居のどこかで使用することを勧めています。
これまで家族を見守ってくれていた建物です。
その材料を新居にも使うことで、その歴史を引き継いでくれればと思います。
新居での生活の中で、その材料を見ながら、
かつての住まいのことに思いを馳せ、家族の会話が生まれてくれれば、
そんなうれしいことはありません。
是非ともご計画の際には、思い出を聞かせてください。
精一杯のご提案をさせていただきたいと思います。
皆様のそんな声を心待ちにしています。
矢川原かわら版

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