こんばんは。
田中です。
川島町で行っている断熱改修リノベーション。
「築40年の住まいを
夏涼しく、冬暖かな住まいに変えていこう!」プロジェクト(笑)
工事の方は、順調に進んでおります。
内部の解体が終わり、大工さんの下地施工と合わせながら、
順次断熱施工業者が入っております。
今回使用した断熱材はセルロースファイバーといいます。
よく使用しているウレタン吹付も良いのですが、
今回は古い建物とあって、通気層もないことや白蟻対策、結露対策を考慮し、
この断熱材を選択しました。
古新聞を再生して断熱材とするので、エコの観点からも優れものです。
こんな感じのボソボソとしたものを空気圧で押し込んでいくのです。
工事の様子をご紹介(*^^)v
まずは、大引といわれる床を支える材料の下に断熱材を受け止める
材料を留めつけて、そこにシートを貼ります。
その上に根太を施工して、
更にシートを張って、断熱材を吹き込んでいきます。
パンパンに入っているのが分かりますね!
厚みは、今回は135㎜となっています。
そしてこの上に床下地としてのベニヤを施工していきます。
ベニヤで押さえつける感じになりますね。
そして次は壁の施工です。
壁に不織布という空気を逃がすシートを張って、
壁に充填していきます。
こちらの厚みは壁の厚みいっぱいに吹き込むので、
現場ごとで厚さが変わりますが、今回は90㎜となりました。
そして、現在なら当たり前にある通気層がない古い建物。
外部に構造用合板も施工されているので、
壁の内部に湿気が入り込むと「壁内結露」が起きてしまいます。
その対策として、湿気止めの気密シートを施工しています。
下の写真の薄いピンク掛かったシートがそれです。
天井の下地が組まれていますね。
石膏ボードを施工後に天井に厚さ200㎜で吹き込むことになります。
天井の上に斜めにシートが張られているのは、
軒先の方に断熱材が落ちていかないように対策したもの。
天井の施工はもう少し先になりますね。
セルロースファイバーのもう一つの特性として、
他の断熱材に比べ、熱容量が多いことを上げることが出来、
これは夏の厚さを食い止める効果があります。
これから暑くなるので、効果を楽しみにしたいですね~。
リフォーム現場では、初めてとなりますが気密測定も予定しています。
新築並みというわけには行かないとは思いますが、
良い数値が出ることを期待しています。
現在の断熱性能を示す指標となるUA値は0.66という数値となりました。
HEAT20の基準には届きませんでしたが、
断熱レベルとしては、一定以上にはなったと考えています。
工事の規模を縮小するために、既存サッシを残して2重窓とする計画なのですが、
やはり樹脂サッシに変えてないことが性能が落ちた理由です。
リフォームに置いてコスト面で重要なことは、
壊す場所を減らして処分をなるべく少なく、
そして合わせて作る作業を抑えることだと考えます。
どこまでやるかは、お客様の予算や考え方次第。
どのような工法で建てられているかによっても、
施工方法を変える必要があるので、
これで絶対といった正解すらありません。
その中で、自分のできる限り、
お客様の希望に近い形でご提案したいと考えています。
お気軽に相談していただけると嬉しいです。
こちらの現場。
来月の11.12日に工事を途中をご案内する見学会も予定しています。
ご興味のある方はぜひ見にいらしてください<m(__)m>