皆様こんばんは。
昨日、以前ブログでも紹介したバリアフリー改修工事が、
終了いたしましたので、ご近所にあいさつ回りに行ってきました。
私は、工事前のあいさつ回りも当然行いますが、
工期の長い工事の場合には、完成後にも挨拶をするようにしています。
工事中は、音にしろ車にしろ、どんなに注意をしようとも
どこかで、ご近所の方には、ご迷惑をお掛けしているからです。
工事は、ご近所のご協力無しには、行えません。
挨拶の時に、「お互い様ですから、気にしないでいいよ!」と言う一言が
どれほどありがたく感じることか!
自分の近所で、工事が行われるときには、
ぜひ、言ってあげたいと思っています。
さて、工事のほうですが、
本当に様変わりしましたよ。
これが、リビングの様子です。
お客様は、基本的に室内においては、
極力車椅子は使用しない意向でしたが、
もし、使用することになっても大丈夫なように、
硬めのフローリングを使用してあります。
もちろん、段差は一切ありません。
入口の開閉がしやすいように
関連するところは全て、引戸に変更いたしました。
唯一、トイレだけが引戸を設置できなかったので、
阿部興業製のインスライドドアを採用しています。
これは、写真のように扉の吊元の軸の位置を変えることで、
開閉面積が減り、あける時に後ろに下がる必要がなくなるというものです。
その他にも、色々と提案させていただきました。
その一つが玄関です。
造作の下駄箱とは、別に空間が設けてあるのは、
玄関までは、スロープを使って車椅子で移動しますが、
室内では、現状使わないことから、その置場を確保してあるのです。
また、外で飼っているワンちゃんが、夜吼えることから
夜のみ玄関にゲージを置いているとのことでしたので、
そのスペースも一緒に確保しました。
手摺も充実させてあります。
浴室では、洗い場までの横手摺、洗い場正面のL型手摺など、
標準になっているものから、幾つか増やして取り付けてあります。
お風呂は、24時間風呂でしたので、
洗濯の時に、お湯を使いたいと言う意向から
洗濯栓は、混合栓となっています。
もちろんトイレにも手すりをつけました。
これは、床設置のタイプですので、
荷重がより強く掛かったとして、安心していられます。
また、トイレに座ったまま、手が洗えるようにと、
自動水栓の手洗いも取り付けました。
これは、トイレのタンクから出る水ですと、
一人では、立上って後ろを向くことができない方には、
手が洗うことが出来ないからです。
洗面台も車椅子でも使用できるように
膝元に空間があるタイプのものに変更いたしました。
今回は、このように水周りを含めたかなり大掛かりな改修となりましたが、
バリアフリー改修工事においては、同じものはほとんど無いと思います。
その方の症状一つで、行う工事がガラリと変わります。
たとえば、使える手が、右手なのか左手なのかでも変わるのです。
トイレに手摺を付けるだけでも、
左手が動かない方に左側に手摺をつけても意味が無いですよね。
単純なことなのですが、注意深く検討して下さい。
弊社には、福祉住環境コーディネーターの資格を持つスタッフが
いるので、検討中の方はお声掛け下さい。
精一杯対応させていただきます。
梅雨に入り、中々思うように工事が進みませんが、
進行状況については、折に触れて、
公開して行きたいと思っています。
今後ともよろしくお願い致します。
矢川原かわら版