免震住宅 一年点検!

皆様こんばんは。
今日は、免震住宅についてです。
本日の午前0時半頃に岩手県で、震度6強という大きな地震がありましたね。
ニュースで見る限りでは、先日起きたばかりの地震に比べ、
被害は少ないように感じますが、
最近は、ホントに地震が多いように感じます。
皆様のご家族やご親戚の方は、大丈夫でしたでしょうか?
弊社の職人も東北出身者が多く、
人事のように感じません。
今後被害が広がらないことを心よりお祈り申し上げます。
さて、タイトルにある「免震住宅」ですが、
これは、ご存知の方もいるとは思いますが、
頑丈に作ることで、地震の揺れに対して耐える形の「耐震住宅」とは異なり、
地震の揺れを逃がす形を取っているものです。
お皿とお皿の間にボールを入れて、それを基礎と構造躯体の間に挟みます。
すると、地震が発生した際にその揺れをお皿がずれることで、
構造躯体に伝わる量を減らすことができるのです。
実際、実大実験によると、震度6以上の揺れが、震度4以下に軽減されております。
これがその装置です。
2008_07140084.jpg
二つの板の間にボールがあるのが見えると思います。
板は、内側がお皿のように丸くなっていて、
全方位への揺れに対応できる上、曲面になっていることから、
自然に元の位置まで戻るようになっているのです。
この説明では、あまりにわかりづらいと思いますので、
弊社のホームページから 「IAU型免震住宅」 のサイトに
リンクできますので、ぜひ見てみてください。
ちなみにこれは先週、I様邸に一年点検に行ってきた時の写真ですが、
日付をなぜか4月と間違って書いてしまっています。
暑さで朦朧としていたのでしょうか?
お恥ずかしい限りですが、お許し下さい。
ところで、地震の際に怪我をする理由はなんでしょうか?


色々とあると思いますが、
大きな理由の1つに家具の転倒があります。
タンスや食器棚など、重量もあり、サイズも大きなものは、
下手をすれば、怪我では済まず命をも奪いかねません。
「耐震住宅」では、家屋の倒壊は防ぐことができても
家具の転倒は防ぐことができません。
しかし、「免震住宅」の場合は、揺れそのものを軽減することで、
家具の転倒を防ぐとともに、住まいへのダメージも軽減することができるのです。
「柳に雪折れなし」という言葉があります。
耐えるのではなく、力を受け流すということ。
自然の力に立ち向かうのではないところに、
このシステムの優れた点があると思います。
確かに通常の住宅に比べ、コストは高くなってしまいます。
ただ、命をお金で買うことは出来ません。
もし、怪我をしてその治療費に大きな金額が発生するとしたら
そこに掛けるコストは、高いものではないのかもしれません。
家づくりにおいて費用を掛けるところは、人それぞれのこだわりもあり、
本当に多種多様です。外観・内観・設備 etc・・・。
しかしながら、このところの災害の多さを見ると、
検討材料の1つとして、考えるのも重要なことのように思えてきます。
興味のある方は、ぜひお問い合わせ下さい。
ご連絡お待ちしています。
最後に一言。
家具の転倒は本当に危険です。
今の住まいで、倒れる危険のある家具には、
転倒防止の対策を取ることを強くお勧めします。
この対策さえ、きっちり取れれば必ずしも
免震住宅にこだわることはないというのも発想の1つです。
これだけ「免震住宅」を勧めておいて言う台詞ではないですけどね(笑)
皆様方それぞれの考え方だと私は思います。
それぞれの考え方に対応できるだけの
知識と経験を持ち合わせることができる様、精進の日々は続きます。
矢川原かわら版

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