Tさま邸_【庭の木々に四季の移ろいを感じる家】


切妻の上屋と寄棟とした下屋により、低く落ち着いた佇まい。
外壁の白に木々の緑がとても美しく見えてきます。
アオダモやモミジは季節によって色や姿を変え、
その変化が季節の移ろいを住む人や通りを歩く人に感じさせてくれます。

お施主さま:Tさま邸
施工場所:川越市鴨田
間取り:1LDK+吹抜+2階フリースペース
家族構成:3人
竣工 :2022年3月



~家づくりのエピソード~

Tさまと私の好きな建築家が同じだったこと、そして地元の工務店であったことがお声掛けいただいたキッカケだったそうです。
こだわりも多く、プランを決めるのには時間がかかりましたね~(笑)。でも最後にご提出したプランは、「これすごい!」って言っていただけたのが、とても嬉しく、そして印象深く記憶に残っています。
工事前も工事中も打合せに際し、とても楽しそうにされているのが見て取れ、「この人たちは、本当に住まいづくりを楽しんでくれているんだな~」と感じていました。
出来上がった住まいを見て、「いい家になったね!」とお子さまにお褒めいただいたのが本当に嬉しかったです。

~こだわりポイント~

ご主人のこだわりは、木のお風呂とウッドデッキ、そして薪ストーブ。
奥さまのこだわりは、家事や生活における動線と素材感のある仕上素材といえるかと思います。
キッチンからパントリーを通り、洗面洗濯室へと繋がり、キッチンに戻ってこれる回遊動線は、他の方が見てもきっと羨ましくなるような動線のまとまり方だと思います。
また、水回りに用いたタイルや自宅に元々あった欅の板の再利用、玄関の洗い出しの土間仕上などは、弊社の得意とする無垢の木ばかりではなく、それ以外の細部にわたり、吟味を重ね、選び抜いた素材でした。
造園業を営むご主人とあり、植栽はお任せとなりましたが、住まいのどこにいても、庭の木々を眺められるように意識して設計し、その木々から四季の移ろいを感じ取れるような住まいになったと思います。

 


軒の深い落ち着いた佇まい。
造園屋さんのご主人が植えた緑が
白い外壁に映えますね。


屋根のかかったウッドデッキは
雨の日でも心地よく過ごせます。
ここでランチを食べるのがご家族のお気に入りとのこと!
庭木が通りからの視線も遮ってくれるので安心です。
 

洗い出しの土間仕上の玄関に一歩入ると…

正面にLDKが広がります。
ダイニングの天井が吹き抜けになってるので
とても広々とした印象です。

リビングに設置された薪ストーブは
ドイツのスキャンサーム。
揺らめく炎に癒されると共に、
優れた暖房性能で家中を温めてくれます。

写真ではちょっとわかりづらいですが、
ここがお施主様の一番のこだわりポイントの生活動線です!

変形の造作L型キッチンになっていて、
キッチン~洗面洗濯室~パントリー~ダイニングが
とても使いやすい円動線になっているんです!


シンク前に立つとLDKが見渡せます。

そしてシンク正面にはPCコーナー。


奥さまの家事コーナーとして、
またお子さんの勉強コーナーとしても使えるスペース。
ここに座って庭を眺める時間も楽しみ!と奥さま。

さりげなく使われている照明は、
高名なガラス作家ビーターアイビー作。
椅子はボーエ・モーエンセンのアンティーク家具と、
インテリア一つにもこだわりが詰まっています。

 


シンクから勝手口を挟んだコンロ側は
食器棚も兼ねた収納いっぱいの造作キッチン。
作業スペースが広いので、盛り付けもしやすいですね!


食材をしまうのは大きなパントリー。
両サイドに深さを変えた棚がいっぱいの充実の収納量!
さらにダイニングから洗面室脱衣室に
通り抜けられる通路でもあります。

 
洗面洗濯室はなんと5帖大!
造園屋さんで泥汚れの多い洗濯物のために、
スロップシンク(予洗いシンク)を設け、
その隣に洗濯機スペース、そしてガス乾燥機「乾太くん」を設置。
室内干しもここでできるので、干して乾いたら
今度は隣の広いカウンタースペースで畳んで仕舞う、と
一連の作業が全てここでまかなえてしまう、とっても便利なスペースです。

   
タオルや着替えもたっぷり入る引出しに
鏡の後ろにも棚がある収納充実の造作洗面台。
棚の中にもコンセントが付けてあるので、
シェーバーなどの充電にも便利。


「お風呂まで木を使ってるの!?」と
ご友人に驚かれたというご主人こだわりのお風呂。
木の香りあふれる癒しの空間です。


2階ホールの手洗いカウンター。
落ち着いた色合いのタイルの壁がおしゃれ!


4畳半のフリースペースは、
セカンドリビングとしても使えます。
将来、もう一つ個室が必要になったら、
壁と建具を付けるだけでOK!

   
勾配天井の寝室は、
お子さまが小さな内は大きな寝室として。
大きくなったら子ども部屋と
2つに分けることができるようになっています。
左写真の障子は、吹抜に通じダイニングと繋がります。

 

 

~担当者からのメッセージ~

好きな建築家(「伊礼智」「中村弘文」(*敬称略))が同じだったことで、建物のイメージは打合せ当初から共有できていたように思います。その中で、ご夫婦のこだわりをどうプランに落とし込むかで苦労致しました(笑)
でも、最終プランはとても喜んでいただき、本当に嬉しかったですね。
造園業を営むご主人は、忙しさもあり、自宅の植栽に中々取り掛かれずにいましたが、お引渡し後に、お伺いするたびに少しづつ姿を変えていく住まいの様子が、私にとっては、何よりの楽しみでした。これはもう少し(2022.7月現在)続きそうですね(笑)
これからは、この住まいでの「暮らし」を楽しんでいただければ嬉しいです!
今後ともどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m

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