住んでみたい家の欠片~天井収納
久しぶりに、住んでみたい家の欠片、更新です(*^^)v
今回は収納について考えてみました。
住まいを考えるとき、一番難しいのが収納かもしれません。
どれだけあったら十分かは、そのご家庭によって全然違いますから(^^ゞ
例えば寝室。
夫婦二人分の衣類に、雑貨等、4帖大の納戸がなければ収まらない!
という人もいれば、
1帖分の収納一つで大丈夫ですよ、という方もいます。
各個人に必要という人もいれば、
家族共有の収納スペースが必要といわれる方もいるし、
実に様々です。
収納スペースをいっぱい取れればいいのですが、
実際には家の大きさや予算によってある程度限られてしまうので、
今暮らしている状態を良く見て、最低どのくらいの収納が必要なのか
よーく考えて決めていただきたいと思います。
先日、2,3年前に新築したという友達の家に遊びに行ったとき、
つい職業柄好きなもので、家を建てるときの話をいろいろ聞かせてもらいました。
気になったのは、
「天井収納をつけるかどうかで迷ったんだよね」
というひとこと。
まだ夫婦二人暮らしでスペースは十分。
でも将来のことを考えるとどうかなと思ったけど、
予算のことを考えてやめちゃった、とのこと。
天井収納は、はしごを使って荷物をあげなければならないので、
重い荷物は運べないし危ないと、意外と使い勝手が悪いという意見もあり、
敬遠する人もいますが、
天井高を1.4m以下に抑えれば床面積に加算されない天井収納は、
スペースが限られた状態で収納を確保するにはやっぱり有効です。
我が家にもハシゴで上がる収納スペースがありますが、
入れている物は扇風機や加湿器、古本、
パソコンやプリンターの空箱(修理のときに必要だから捨てられない^^;)などなど、
片手でも抱えて上がれる程度の重さでかさばるものの行き場所としては
かなり使えると思っています。
ただ問題は夏の暑さ(>_<)
通常、断熱材は2階の天井の上に入っているので(天井断熱:下図参照)
さらにその上の天井収納は断熱外空間、ということ。
夏の太陽に照らされた屋根の熱気がこもるので、
天井裏はとんでもない気温になったりします(~_~;)
そうなると熱にやられてしまうような品物は置いておけないので、
もし天井収納をする場合には、天井断熱ではなく
屋根に断熱材を入れる屋根断熱をおすすめします。
もし「今は必要ないけどもしかしたら将来必要になるかも?」と思われる場合は、
屋根裏の空間だけ確保しておくというのも一つの方法です。
屋根の中は普通「がらんどう」ではありません。
屋根を支える束などが立ち、小屋筋交などもありますから、
あとから天井に穴を開ければ大きな収納が作れるというものではないんですね。
でも将来このあたりに収納を作るかもしれないから空間を確保しておいてほしい、
とあらかじめ言われていれば、束の位置を調整したりして
十分な広さを確保する天井収納を作ることも可能です。
その場合、上り下りのハシゴを降ろす位置も決めておけばより安心ですね。
ただ空間を取っておくだけですから、
それによって工事費に大きな影響が出るということもありません。
家というのは年月の流れと家族のライフスタイルの変化によって、
必要なスペースも変化して行くものです。
もしかしたら10年後は・・・
はじめから完璧な家を目指すのではなく、
必要なときにちょっと手を入れたら暮らしやすくなる。
そのときどきに変化させられる住まいづくりを目指して行けたらいいなと思っています(^^)
「矢川原かわら版」
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ありがとうございましたm(__)m