U値とC値の関係性

こんにちは。
田中です。

坂戸市で新築中のA様邸。
先日、ウレタンの吹付断熱の施工が行われました。

壁には95㎜、屋根面には200㎜の厚さで施工されています。
ですが、写真をよく見てもらうと分かりますが、
弊社の標準である4寸角(120㎜)の柱の手前一杯まで
施工されている箇所も多く、実際は100㎜以上ありそうです。
この辺りは嬉しい誤算というべきでしょうか(笑)

今回の住まいは、断熱性能を表すUa値でいうと0.46となり、
HEAT20 G2クラスとなっています。

ですが、この数値は使用している断熱材やその厚み、
住まいの形状や窓の面積等で計算されるもので、
その施工の確かさを証明できるものではありません。

極端な話になってしまいますが、
すき間だらけの施工でも使っている断熱材が基準を満たしていれば、
G2、G3といった基準はクリアできてしまうのです。

どんなに高断熱でも、隙間があってはそこは結露の原因となり、
せっかくの高性能住宅も機能しません。
断熱と気密は常にセットで考えることが重要となります。

それでは、
施工の確かさを確認する方法として何があるのかというと、
目視での検査がもちろん重要ですが、
気密測定を行うということになると思います。

弊社では全棟気密測定を行うことを
住まいづくりにおける重要な位置づけとしています。

こんな機械を用いて、家中の隙間がどれくらいあるかを測ります。

その値はC値と呼ばれ、少なければ少ないほど隙間が少なく、
気密性能の高い家ということになります。

一般的に気密住宅は、2.0以下と表現をされることもありますが、
24時間計画換気を効率的に機能させるには1.0以下とするのが望ましいと
言われています。

今回はその数値が0.45という数値となりました。

上を目指せば、キリがないとは思いますが、
このくらいの数値が出ていれば、
施工状況の確かさも十分なレベルだと弊社では判断しています。

今回施工したウレタン吹付断熱の良いところは、
施工と同時に気密を取ることが出来るところです。

一般的な断熱材では施工が困難となる、
ダクトやコンセント、配管廻りや筋交いの裏側等が
液体を吹き付けて発泡させることから、隙間なく施工できます。

断熱材はどれを使っても、きちんと隙間なく施工され、
湿気の対策が取れていれば、特に問題はありません。

一般的に使われているグラスウール等を悪く書いてある書籍等もありますが、
それは施工に問題があるだけで、断熱材そのものが悪いわけではないのです。

実際、外壁素材等により弊社でもグラスウールやセルロースファイバー等の
別な断熱材を使用することもあります。

大事なことは、きちんと施工すること、
そしてその施工の確かさを確認していくことだと考えています。

また、弊社のような小さな会社は、
ハウスメーカーのように一つの形に
縛られる必要がないのがメリットです。

技術の進歩は目覚ましいものがあり、
優れた素材が色々と出てくるので、
それをどんどん取り入れていくことが出来ます。

先日オープンした自宅兼展示場では、
木の断熱材「シュタイコ」と言う断熱材を使用してあるんですよ!

断熱先進国であるドイツでは当たり前に使われているものですが、
熱容量が高く、夏の厚さを断熱材が蓄えて室内には熱を伝えず、
夜間涼しくなるころに外部に放出することで、
室内の環境をより快適にできる効果があるそうです。

詳しくはこちらをご覧ください。

効果のほどは、この夏に私自身が実体験し、
皆様にお伝えしていきたいと考えています。

断熱材に限らず、様々な分野に見聞を広め、
少しでもお客様にとって良いものを
ご提案して行けるように今後も努めていきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です