良い建物に触れる ~in 軽井沢~

こんばんは。
田中です。

先日お休みをいただいた日に、
日帰りで軽井沢に行ってきました。

目的は、建築家「吉村順三」氏設計による
脇田山荘を見学するためです。

52年前に洋画家脇田学氏の依頼で設計されたアトリエ兼山荘で、
設備等の変更はあるものの、
ほぼそのままの姿で今なお活用されています。

内部が見れるのは、年に数回の予約制公開日のみ。
とても貴重な機会を得ることが出来ました(#^.^#)

外観は、中庭を囲むようにくの字に二回折れた形で、
ピロティとなった1階のコンクリート造の上部に
木造の2階が乗った形となっています。

こちらが内観。
屋根形状を生かした勾配天井の空間に暖炉を据え、
壁際に沿った形でソファが設置され、
窓辺にはイスとテーブルがあります。

ペンダントライトがあることで、ここに家具を置いて、
時間を過ごすという明確な意思があることが分かります。

庭を少し見下ろす形の場所なんですね。

美術館が建ったことで、中庭の木々がなくなってしまったそうですが、
椅子・ソファ・ダイニング・キッチンなど、
それぞれの居場所から中庭の景観が楽しめるように
設計されていることがよくわかります。

玄関に入って正面もきれいに中庭へと抜けていきます。

ダイニングは、建物の形状に合わせて、
ソファもテーブルも造作となっています。

天井は、屋根形状に合わせて板が貼られていて、
建物の形状をより強く認識させてくれます。

少し囲まれた感じになっていて、
座る人皆が、落ち着いて庭を楽しむことが出来そうですね。

窓の部分は、すべて障子が入っています。
通称「吉村障子」と呼ばれ、障子の桟の見付(桟の巾のこと)を
すべてそろえることで、複数の障子が一枚の大きな障子のように
見せることを狙った障子のデザインです。
このような大開口の窓にはうってつけのデザインですね!

規定時間が30分しかないので全然見たりませんが、
どこにいても、ずっとそこに座っていたくなる心地よさがあります。
この空間を体感できたことが、本当に嬉しかったです。

外部も素敵でした。
ピロティにも暖炉が用意されていて、中庭を囲んで、
パーティーなどが行われたのだと思います。

強い日差しを避け、雨の日でも楽しむことが出来る空間。
雨樋がなく、屋根の軒先に合わせて埋められている溶岩石に落ちる
雨音もまた楽しむことも出来そうです。

考え抜かれた建物の凄さを感じることが出来ました。

ここで得たものをどう生かすかが見えているわけではありませんが、
少しでもその場にいる方が、
「この場所いいな~」「もっと座っていたいな~」と
感じてもらえるような居場所をつくれるように
精一杯仕事に向き合っていきたいと改めて思いました。

やっぱり素晴らしい建物に触れるって大事ですねヽ(^o^)丿

今回の日帰り旅には、おまけがもう一つありました。
脇田山荘そばにある、同じく吉村順三氏設計による
「エロイーズカフェ」というカフェにも行くことが出来ました。

こちらもやっぱり良い建物ですね(#^.^#)j
そして評判のフレンチトーストもいただきました。

本当に美味しかった~!

何とも充実した休日でした。
こんな休みをいつもおくりたいものです(笑)

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