視線の先にあるもの・・・

こんばんは。
田中です。

今日は異常なほど暖かな一日となり、
寒暖の差は例年以上に激しい年となっていますね。

皆さま、体調を崩されないようにくれぐれもご注意ください。

さて、そんな年ですが、
今年は自宅兼展示場の大モミジだけはうまくいきませんでしたが、
他の木々はいつも以上にきれいな紅葉を見せてくれました。

そこで、今日のタイトルは「視線の先にあるもの・・・」とします。

展示場の玄関に入り、奥に目を向けると廊下の先には
窓があり、その先にドウダンツツジが植えてあります。

綺麗に紅葉し、玄関に入るたびに目を奪われます。
展示場の1階は、12坪ほどしかないちいさな家ですが、
視線の先に窓、そしてその先に景色があると狭さを感じにくくしてくれます。

2階の窓からは、遠くの山並みとわずかですが富士山も見えます。

この景色の所にはあえて木々が被らないように植栽しています。
「木を植えないのも造園家の仕事」というのは、
造園家「荻野寿也」氏の言葉です。

綺麗な景色があるところは、開けておくことも大事なことですね。

そして、景色がない場合は自分で作ります。

こちらは宮元町の旧展示場の隣にある「庭小屋」のモミジ。
今年は本当にきれいでした。

庭小屋の前面は、広い道路になっているのですが、
あえてコンクリート塀を立て、通りからの視線の遮りつつ、
窓を全開放して、庭と一体感を感じながら、
寛ぐことが出来るようにしてあります。

右の写真は、庭小屋の一番奥から撮影したものです。
部屋の中はこんな感じ。4.5帖の和室です。

窓の外には土間を作り、軒を深くかけることで、
雨の日でも安心して窓を開けておけることが出来ます。
また、軒下空間はとても心地よい居場所となります。

この空間は、私のお気に入りの焚火スポットヽ(^。^)ノ
植栽とコンクリート塀が通りを歩く人の視線から私を守ってくれて、
とても安心して寛ぐことが出来ます。

視線の先には窓を設け、植栽や借景を利用し景色を作る。
そして不用意に窓を設けず、見たくないものは見ないようにすることも大切です。

通りからの視線も上手くかわさないと、
せっかくの景色もずっとカーテンを閉めておくようになってしまうかもしれません。

敷地を読み解き、どこを向いて暮らすのか?
日当たりも大事ですが、周辺環境を配慮しながら、
設計を進めていくことが大事だと考えています。

出来上がってから、
「ここに座って外を眺めるのが幸せなんだ!」
と言ってもらえらたら最高ですね。

矢川原が作りたいものは家ではなく、
「あなたの暮らし」です。

私たちと一緒に住まいづくりをしてみませんか?

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