どーも!大工のていちゃんです。
現在リノベーション工事を進めているI様邸。枕棚の取り付けを始める際、社長から前框をもう少し薄くできない?ということだったけどので今回こんな風にやってみたので紹介します。
矢川原だと奥と両側に受けを廻して21ミリシナランバーの分をしゃくった(切り欠いた)前框を取り付け、シナランバーを乗せてゾウキンズリ(小さな幅木)を打ち付けて造ります。
前框に関して、今回はクローゼットの間口寸法(横幅の寸法)が6尺(約1820ミリ)の場所90ミリ、4.5尺(1365ミリ)の場所75ミリ、3尺(910ミリ)の場所は65ミリに造ってみました。
いつもは全部寸法は揃えて造ってしまうのですが、これは自分の考えですが6尺以上ある場合は前框が90ミリくらいないとシナランバーの前がたわんでしまう可能性があるのでそれ以上薄くできないと考え、6尺以下のところは大丈夫だと思って今回そうさせてもらいました。
↓左側が間口寸法3尺、右側が間口寸法6尺
↓左側が間口寸法3尺、右側が間口寸法4.5尺
写真だとさほど変わらないかもですが3尺と6尺は何となく分かると思います(^。^)
また下にハンガーパイプを取り付ける為、前框の下端と側受け、奥の受けの下端をそろえるようにしました。
こうすることでハンガーをかける時に前框が邪魔にならず、スムーズにかけられると思います。
後はお客様が生活し始めて使いやすいか使いづらいか意見を聞きたいですよね。
他の会社でも色々な材料、納め方で造ってきましたが、枕棚の見た目に関しては25年近く大工をやっていますが、実はまだ納得いっていないんですよ(>_<)
前框と上に乗せる板だけが見えて仕上がっているのがシンプルかつスッキリしていて1番見た目が良いと思っています。
ですが、どうしてもクローゼット内部の壁の通りであったり、カネ(直角)が本当にピッタリのことなんてほぼほぼなく微妙に隙間ができてしまうので、ゾウキンズリ(小さい幅木)を打ち付けて納めるやり方になってしまいます。
そうすると両脇のゾウキンズリの木口が正面からだと見えてしまう、あまり木口は見えない方が綺麗なので、面を大きめに取ったり、斜めに落としてみたり…。
棚受け兼ゾウキンズリみたいな材料を加工して先に壁に取り付け、棚板をはめ込み式にして造ったこともありますが、棚板をはめ込む時に少し緩めにしておかないと、めくれたり潰れてしまったりしてしまう、でもそうするとビスや釘で棚板をとめた時に上が下に隙間ができてしまう。
色々試しながら探して納得いくやり方を見つけられたらスッキリするんだろうな〜。
一生勉強です!