歴史ある街川越で半世紀、地域密着でやってきた私たち矢川原は山田地域を中心に、樹のぬくもりを感じ、そして末永く家族と共に歩んでいける、自分たちの夢やこだわりを叶える家をどうしたらカタチにできるかわからないと悩んでいる人たちのために、とことん親身になって相談にのり、“それぞれの想い”を重ねながら、時を経るごとに味わいを深める、裸足になってほっとするぬくもりある樹の住まいと、人生を楽しむ暮らしを提供することに生きがいを感じている工務店です。
お客さんに納得してもらう仕事をやることが一番大事。
見えないところもしっかり。それがこだわりです。
【担当工事】 塗装工事
【名前】 白井塗装
白井 隆(しらい たかし)
【生年月日】1972年5月25日
【星座】双子座
【出身】埼玉県川越市上戸
【資格・特技】
【趣味・休日の過ごし方】 釣り、ソフトボール
※インタビュアー:渡部 香(以下:渡)
渡)塗装の仕事をされるようになったきっかけを教えて下さい。
白井(以下:白)24歳の時に同級生が塗装屋さんをやっていて、ちょうどその時に違う仕事を辞めて1ヶ月ぐらいの時で、声を掛けられたから入った。
渡)塗装の仕事って、専門学校とかで学んでとかではなく、仕事にとりあえずついてからそこで勉強する感じなんですか?
渡)友達がたまたまやっていたにしても、その仕事に縁があったんですね。
渡)塗装屋をしていて仕事に対するこだわりとかポリシーはありますか?
白)お客さんに納得してもらう仕事をやることが一番大事なこと。最終的に完了した時に、仕上がりを見て「大変丁寧にやって頂いてありがとう」と言ってもらえるように。後は、基本的に一番は丁寧にやることですね。家に対しても細かくて、ここのところは別に塗らなくてもお客さんに見えないからいいや、っていうんじゃなくて、そういうところまでしっかり塗るとか。
渡)よく見ないとわからないところとか。
白)そういう細かいところまで、自分なりに気を配って塗ってる。特に上の方なんかは、足場ばらしちゃうとお客さんもなかなか見れないところもあるんで。見えないところもきっちりやってあげる。
渡) 外だとやっぱりやらないでいると、やってないところから、傷んできたりとかってありますよね。
白)まぁそういう可能性もありますけど・・・
渡)そういう問題ではなく、しっかり最後までやることを心がけている、ってことですね。
渡)塗装工事で一般のお客様向けに、知ってると得なことなどはありますか。
白)塗料も良くなってきて、今吸い込んでも人に害がないようになりましたし。昔は自分達がやってても、臭くて仕方なかったけど、今は匂いも抑えてあるし、良くなりましたね。
ただ密閉されたところだとどうしても気持ち悪くなっちゃうんで、10分置きに出たりしてます。水性塗料だとあまり匂いがなくていいんですけど、やっぱり油性使った方が長持ちはするんでね。
渡)普段うちの仕事では油性が多いんですか?
白)外壁は水性で塗ってます。水性の方がシリコンっていって伸び縮みする成分が入っているので、そっちの方が地震の時にひび割れとかが起きやすい状況でも、塗料が多少伸びてくれるのでひび割れがしにくいんです。
渡)そういう違いがあるんですね。
白)あとは本当に塗ったっていう光沢を求めてるお客さんだと油性を塗って塗りました、って感じの光沢が出るよう仕上げますけどね。水性よりは光沢が出るんですけど、地震とかには弱いですね。耐久性はどっちもそんなには変わらないので。油性のもシリコンは入ってますけど、水性ほどは入ってないので。
渡)普通メンテナンス10年ぐらいで、って言いますけど。あれは水性でも油性でも両方なんですか?
白)そうですね。10年ぐらい、その目安で塗っておけば、もちはよくなりますね。
渡)ベランダの塗装だけでも、塗ったところと塗ってないところで、全然傷み方が違うんだなぁと感じますよね。いかにメンテナンスが大事か。
白)木の場合だと、大げさじゃなくて3年に1回とかやらないとダメですよね。
渡)ベランダも心配なんですよね。あまりほったらかしておくと危険なのかな。
白)最低でも4年とか経ったら塗り重ねていった方がもちが良くなりますよ。だから5.6年経ってからやってくれ、って言われるともう結構痛みが激しかったりして。常に2.3年に1回とか塗っていればアルミサッシのベランダと変わらないですね。とにかくメンテナンスです。
ベランダも、木の素材がいいという方とアルミでいいよって方もいるので。そこのお客様の考え方ですね。木のベランダ確かに見栄えとかいいですよね、綺麗ですからね。
木のベランダに塗る塗料は普通の塗料と違うんです。木材に塗るのは浸透して木の中を腐らせないようにするので、表面的にはどうしても傷んできちゃいますよね、西日とかすごいので。だから中に浸透させていって中から強くさせていって保護するのが本当の目的なんですよ。
渡)単に表を塗って膜で保護しているのかと。紫外線も膜でカットしているのかと思ってました。浸透して中から保護するんですね。
白)はい。浸透させてそれで膜を表も張って保護する形なんで、トータル的に5.6回塗っている家は本当に変わらずずっとそのままですね。女性が化粧するのと一緒です。
渡)そんなまめにお手入れしなきゃいけないんですね。
窓枠とかも木に塗装しますよね。あれも中だけど、やっぱり塗り替えたりするんですか。
白) やっぱり年数経ってくると、日差しが強いところだと、ニスを塗った状態でも傷みますね。
渡) そうなんだ。
あっちこっちやなきゃならないところがいっぱいあるじゃないですか。外は外壁がメインで、破風板とかも場合によっては屋根の塗装ですよね。中は内装材の枠とか、カウンター、壁とか。
白) そうですね。クロスの上から壁塗ってくれ、とかもあるんで。クロスは変えたくないけど、色を変えたいとか。
渡)汚れちゃったり、色を別な色に変えたいとか。漆喰壁とかに塗ったら壁が呼吸できなくなっちゃったりするんですか。
白)そんなこともないですよ。今の塗料だと通気性もあるので。
渡)プライベートの趣味とかお休みの時の過ごし方もお聞きしたいのですが。
白)趣味は釣りですね。
渡)何を釣るんですか?
白)だいたい海釣りで、千葉に行ったりします。
渡)海釣り、何を釣るんですか?
白)伊勢海老とか。海にテトラポットの陸みたいなのがあって、そこで。たまに乗り合いで船に乗ったりすることもあるし。後は、冬は相模湖にワカサギ釣りにも行きます。
渡)他の趣味はありますか?
白)ソフトボールですかね。毎週日曜日やってます。
渡)趣味でチームか何かに所属してやってるんですか?石井左官さんもやってるって言ってました。
白)地元の上戸のチームでやってます。石井さんもやってますよね。「今度練習試合やりましょうよ」って言われました。でもなかなか機会がなくて。カズさん(芳野電気さん)とも大会では会いますよ。
渡)いいですね。みんな趣味を通して繋がりがあって!
渡)これからの人生の目標、やりたいことはありますか?
白)仕事では、今の気持ちを変えずに。しっかり丁寧にやっていくことを心がけて進んで行くことですね。
渡)うちの社長や矢川原に対して、どう思われますか?
白)社長に関しては頑張ってる姿勢は感じますし、凄いですよね。ただ一言いえば、もうちょっと現場の方に顔を出して頂ければ。お客様の対応とかも違うだろうし。
渡)私達が見ている限り、結構行っているような気がするんですけど。
白)来てないってことではなくて、ただもうちょっと今2回来てるなら、3回見にくるとか。忙しいのはわかりますけどね、そういう合間をぬって、現場に顔出してもらえると、うちらなんかも気持ち的にやってるんだな、じゃないけど、期待感を持たれてるんだな、っていうのはありますよね。
渡)来てもらった方が張りが出るということですね。
白)野島さんに対してはたまに機嫌によっては、すごいぶーぶー言われることもありますけど(笑)、機嫌の良い時はそうだろうー、って言ってくれたり。現場に関してはすごい社長に代わって、いろいろ細かくやっているんで、すごいと思いますよね。
渡)そうか、そういう感覚なんですね。社長に現場に来てほしい、と思っているとは考えもしなかったですけど。今まであまりなかった意見なので。
でも、大きい会社だとさすがに社長が現場に行くこともないと思うんですけど、そうすると現場に行くのは監督ですよね。
白)ただ矢川原の特徴としては、地域密着で、会社の規模は小さくてもお客様を沢山取って、やるっていう形だと思うんですよ。だからそういう形だと、社長が先頭きってやっていった方がいいんじゃないかな、と思います。
渡)全体に2.3回もまわるのは厳しいですよね。でも、そうやって職人さんに言って頂いて、それによって張りが出るからより一層良い仕事ができるんだったら、もう少し頑張って行ってもらわないと(笑)
白)やっぽり上の人が見に来るとシャキっとしますよね。これはもうずっと自分も若いころから違う仕事してましたけど、やっぱり上の人間がくるとシャキとしますよ。
渡)ちなみに違う仕事って何やってたんですか。
白)電気屋さん、サッシ屋さんですね。でもほとんどちゃんと覚える前に辞めちゃったりしてるから。
渡)でも、ほかの人よりは知識があるわけだから。オールマイティーにこなしてくれるひとがいたらいいな、と思って。
白)後はお掃除屋さんですね。高校卒業した時にバイトでやってたクリーニングにそのまま就職して、それからサッシ屋さん、次電気屋やって、今の塗装屋ですね。
渡)なぜ、いろいろ仕事をしてきたのに、塗装屋に落ち着いたんですか。
白)それはわからないですね。やっぱり友達とやってたから初めはやってて楽しかったです。だんだん5.6年経って行くと意見もあわなくなってきて、そこを辞めて他の塗装屋で働いてて、何社目かでたまたまそこの親方が今うちでやってる仕事(ハウスメーカーの仕事)を白井くんやらないかって任せるから、と言われて、そこで独立してやり始めた感じです。
渡)自営業って大変ですよね、サラリーマンとは違うから。自営業になってまで、自分でやりたかったんですか?
白)その時が自分でチャンスだな、とは思ったからやった形ですよね。その時この話はがなかったら独立することはないだろうな、って思いましたね。おそらくターニングポイントだったんだとは思います。
(2019年11月号掲載)