歴史ある街川越で半世紀、地域密着でやってきた私たち矢川原は山田地域を中心に、樹のぬくもりを感じ、そして末永く家族と共に歩んでいける、自分たちの夢やこだわりを叶える家をどうしたらカタチにできるかわからないと悩んでいる人たちのために、とことん親身になって相談にのり、“それぞれの想い”を重ねながら、時を経るごとに味わいを深める、裸足になってほっとするぬくもりある樹の住まいと、人生を楽しむ暮らしを提供することに生きがいを感じている工務店です。
木の良さをもっと知ってほしい。
結果として木が好きになったり、木を使った家づくりをしたくなる。
すそ野を広げる活動をしていきたいんです。
【担当工事】 建材
【名前】 大和屋 株式会社
担当者:石田 芳夫(いしだ よしお)
【生年月日】5月21日
【星座】ふたご座
【血液型】
【出身】埼玉県秩父郡皆野町
【資格・特技】
【趣味・休日の過ごし方】 スポーツ観戦、テニス、車でドライブ
※インタビュアー:渡部 香(以下:渡)
渡)大和屋さんの仕事をされるようになったきっかけを教えて下さい。
大和屋 石田(以下:石)新卒で。25年くらいたちますかね。
渡)なぜこの業界に入られたんですか?勉強されていたとか?
石)ぜんぜん。自分は1995年入社で、地方なんでまだバブルの名残みたいのがあって、不動産業界の方って景気良くて派手な車乗ってて、楽して儲かるってイメージがあって(笑)。その関係で住宅に興味が広がっていって。
就職活動の際に、実家から1時間で通える熊谷の不動産や住宅を扱っていた大和屋(当時『大和』)と住宅メーカーと迷っていたら、「ハウスメーカーに行くと営業だろうから、ノルマが大変だよ」って言われて。
渡)えっ、今も営業じゃないいんですか?
石)営業です(笑)営業なんですけどね。
渡)でも、家を売るのと、対企業に商品を売るのとでは違いますよね。
石)「メーカーさんに行くと月何棟とかノルマがあって、大変だよ。うちはそういうことないから」って言われて、いいかなぁーって。気が付いたら25年ですね。・・・あまり深刻に考えていなかった気がするな。
渡)でも今大和さんに入られてよかったですよね。
石)よかったんですかね(笑)
渡)そこは自信もって言って頂かないと(笑)
石)よかったんじゃなかったですかね。でも、他に勤めてないので、比較しようがないんですよね。
渡)そうですね、他の会社も見てないし、他の業界も知らないから。
そうですねー。でも同じところにずっと勤められるって。人間関係もそうだし、いろいろあると思うんですよ、もちろん仕事の内容もそうだし、でもやっぱりずっと勤めてこられたということは、きっとここに来る運命だったんですよ。勝手にまとめてしまいましたが(笑)。
石)そうですね、うちの前の社長が、当初「大和」って会社で初めて同族じゃない人が社長になった時期で、その人も新卒で社長まで上がっていった人だったんですけど、「目的がなかったんで、気が付いたらこうなちゃった」って話をよくしてました。
これをやりたい、って強い希望があると、逆に転職してしまう人が結構多くて。それがいいんだか悪いんだかですけど、今ちょうどリクルート活動で、来年の4月入社の子が終わって、何名か候補に残った子がいて、その中で、うちを選ばなかった子の理由は専門性が低いというか。うちは建築系全般、いろんなことを広く浅くやる会社なんですけど、例えば設計を極めたいとか現場管理を徹底してやりたい、大工さんになりたいっていう子になっちゃうとうちの会社に向かないとうか、魅力が薄くなっちゃうというのがあるんですね。
部署によっては家を作る部門があって、同業者ですね。そういう部署で設計や現場監督を希望することもできますよ、と案内するんですけど。うちの会社も何年かすると移動があって、設計何年かやった後、今度はゼネコンさんの下請けの積算やりましょうとか。矢川原さんような会社の方が設計を極めたいとかいう子にはいいと思います。だからいい意味で強い希望がない子なら、住宅の管理が向いてないなら、不動産の方の開発やったりもできる。
渡)希望届けが通るんですか?
石)希望は通ります。
渡)いいですね。やっぱりやってみないとわからないとこあると思うんで。向き不向きもありますからね。
石)転職しなくても社内で、適正を見て、適切な仕事が見つかる会社だよ、と話するんです。さっきいったように目的意識が高い子に関しては、魅力が弱くなりますが。
渡)何やっていいかわからない器用なタイプが向いてるなら、うちの息子よろしくお願いします(笑)
石田さん自身は今やって頂いてる建材の部署で、ずっと営業なんですか。
石)そうですね。ずっと営業ですね。社内で一番古いですよね。
渡)逆に言えば、一番向いてる部署に最初からついてしまったんですね。
石)今更移動させられないね、って。もっと向いてるものあるかもしれないと思うんですけどね。
渡)営業をしていて仕事に対するこだわりとかポリシーはありますか?
石)営業のお仕事ってみんなそうですけど、喜んでだり、楽しんでるのを感じられるといいですよね。
渡)対業者さんで、扱っているのが建材で、そこで具体的にどういう喜びがありますか。
石)結局1回の商いじゃなく、継続していくってことがいいですね。後は見学会も直接行かせてもらったりして、うちが入れさせて頂いた商材の使い方とか、メンテナンスに同行させてもらって、お客様の声を直接聞いたりして、喜んでもらったりしてる声を聞くことが、楽しいんだと思うんです。でも、誰かも言ってましたが、営業ってゲームと一緒なんですよね。買ってもらうためのプロセスとういか、気に入ってもらうところまで行くのが凄く楽しいんですよね。
渡)そこなんですね。まさに営業マンじゃないですか。本当に『営業』の醍醐味とういか、この業界じゃなくても、その過程が楽しい、って思う方いると思います。
石)木じゃなくてもよかったんですけどね。でも田舎で育ったんで、自然の中で過ごしていたんで、身についてた物ってあるんだと思うんですけどね。後は車すごく好きなんですけど、車は趣味として遊びは遊びで、仕事は仕事と割り切ってやるために車業界は受けなかったんですけど。
渡)そういうのを楽しめる営業マンがほしいんだと思います、うちの社長。誰かいませんか?
石)今はでも技術営業って立場の方が全般的にはいいですよね。説明しておしまい、というのではなく、言葉がうまいとかではなく、ホームページ等で誰でも見れる情報じゃないところで、専門的なところを丁寧に答えてあげる。
うちの会社は住宅部の顧客周りはパートの女性がやってるんですよね。引き渡し後のお客さまのおしゃべり相手。天井が低いのが、今流行ってます、程度でもいいんですけど。「へー」ってところから今度見に来てくれませんか、って言って見に来てくれたりとか。その時にお友達を連れてきてもらったりとかっていう作業ぐらいで十分なんですよね。それが結果にも繋がってるみたいです。
渡)今のお話しだと、こだわりと言うよりは面白味ややりがいですよね。こだわりは?
石)会社としてはこだわりとして無垢の木を使った商材を海外なり国内から仕入してそれだけを売ってもらえばいいんだと思うんです。でも、お客さんから喜ばれたり、必要とされてるものをご案内することがいいんじゃないかと。だからお客様から要望されたものも合わせてご案内している。
渡)でもそういのがあってこそ、お客さまも信頼してこの人にお願いしようかな、ってなると思います。
渡)一般のお客様向けに、知ってると得なこと、ワンポイントアドバイスなどはありますか?
石)今『木育』っていう形で、木の良さを知ってほしいと思って動いてます。理解してもらうことで、結果的に自然に木を好きになってもらったり、木を使った家造りに自然になるような形という意味で。直接床がどうのいう前に、木を好きになってもらう活動をすそ野を広げる活動をやってこそ、結果的に商品の販売に繋がるんだよね。長いスパンで考えた取り組みをしてて、その中で、木の燃焼実験や木とそれ以外の素材の違いだとか、使い続けた時の変化の違いだとか、目で見てわかるような実験棟にしよう、ってしているんですよね。
シュールームでは、商品を陳列してあって綺麗に飾ってある感じではなく、実際に木を体験してもらって。お手入れ方法・汚れた時の対応・傷がついた時の対応、使って行く中でどんなふううに木が変化していくのかも見てもらう。
渡)知っててもらった方がいいですよね。絶対変わるじゃないですか。知らないとここに隙間がーとか言われてしまうこともあるし。ウットデッキも木の種類によって劣化(日やけ)の度合いとかもありますね。
石)熊谷にあるので、ぜひ気軽に遊びに来てほしいです。
基本いつでもやっているのですが、土日に来て頂く場合には事前にご連絡頂いて。
渡)石田さんに今度現場見学会に来て頂いて、そこで木育のセミナーとかやって頂けたら。
石)たまにあるんですよね。木の説明と・お手入れの紹介、木がこんなメリットもあるけど、デメリットもあります。デメリットはこういうふうに解消すればメリットになりますよ。というような内容で30分とか1時間説明させて頂くこともあります。キットは用意はしてあります。
渡)プライベートの趣味とかお休みの時の過ごし方もお聞きしたいのですが。
石)車はお金がないからね、今はエスティマ乗ってて、家族の。
渡)どこのメーカーのどんな車がお好きなんですか。
石)一番ほしいのはオープンカーですね。オープンカーを持つためにはガレージが必要だし、ガレージを付けられる庭が必要だし、全然敷地もないんで。まーそれは強い夢ではないんですよね。
渡)所有しなくても?
石)結局なんでもなんですけど、車を本当に大好きな人って、家の中に入れてガラス張りのガレージ作って眺めながらお酒飲んでとかいますよね。でもそういう感じではないんですよね。車は好きなんですけど、ドライブとういか出掛けるのが好きなんで。その時に途中も楽しめるようにオープカーで、自然に風を感じられるとか。
渡)じゃーレンタカーでもなんとかなっちゃうんですか。
石)全然いいです。
渡)じゃあ、いろいろ乗れて、逆に言えば、地方行った時とかにあえてオープンカー借りて乗るとかいう楽しみ方もありますよね。
石)まぁ、それもあんまり強い願望ではないんですけど。要は誰とどこに行って楽しめるかが重要なんで。車は好きですけど、二の次で。家族や、一緒に楽しめる人と行くのがいいんですよ。
趣味はなんですか?って言われると、スポーツ観戦とスポーツですね。
渡)何をやってらっしゃるんですか?
石)テニスとか。うちの娘が部活がテニスなんで、一緒に始めて。・・・始めてはいないかな、遊びですけどね。この世代だとサークルとかでテニスとかやってましたよね。で、テニスは好きなんで。久しぶりにやったら「いいな!!」と思って。
テニスと、あと子供がバスケもやってるんで、一緒にバスケやったりとか。多分子供があいてしてくれるのは今だけなんで(笑)。
熊谷にもテニスのサークルとかあるんでやろうかな、と思ってます。ゴルフもやってたんんですけど、家族とではないじゃないですか、後ろめたい感じで。帰ってきた時に空気が寒いんで(笑)。それとか帰ったらいないとか。
渡)観戦の方はどちらなんですか?
石)野球は阪神が大好きで。昔秩父の蒙古間っていう会があって、阪神好きの人達が集まって騒ぐような集まりがあって、そういうのに良く行ってたんですよね。野球観戦はすごく好きで、暇があるとネットで見てますね。地元なんでサッカー見たりとか観戦に行ったりもしてるくらい。観戦にいければいいですけどね、お酒飲みながらがいいんで。
渡)趣味が多くていいいですね。
石)そんなことないですよ。見つけてる感じです。
渡)でも、私達の世代そうですよね。少し子供が大きくなってきて、自分の今後のこと考えると趣味ぐらいほしいな、ってありますよね。気持ちの余裕ができてきたのか、先のこと考えたら自分の趣味は作っておきたいですね。友人関係も築いておきたいなーって。
石)本当そうですね。余談ですけど、かみさんが中学のPTA会長やってくれ、って。去年も断ったんですけど、知り合いがいたりすると、後々いろんな方とお付き合いができたりしていいよ、ってかみさんからすごい押してくるんですよ。
渡)地元に知り合いはできますよね。でも自営業でもないのに(笑)
石)まぁ、自分の予定では60歳ぐらいになったら実家帰ろうと思って。実家も空き家になっちゃうし。かみさんは絶対ヤダっていうので、別居しかないかぁって(苦笑)。熊谷に住んで10数年経ちますけど、あんまり熊谷市民って感じがなくて、やっぱり生まれ育ったところ、自然に囲まれてるところの方がいいんだと思います。
渡)人生の目標、やりたいことはいつか実家に帰ってゆっくり暮らしたい?
石)スローライフみたいな生活。
渡)秩父も広いですけど、どのあたりですか?
石)それ言うと秩父の中では都会なんですよ。秩父線の駅の前ですし。
さっきの話で、趣味を見つけようと思って、初めて実家の近くの山に登って。登山も面白いかもしれないと思っていたんですけど、疲れちゃったので。ギターも高校の時買ったのにやめちゃったし。本当はかみさんと一緒の趣味とかがいいんでしょうけど、うちのかみさんの場合にはおしゃべりがとにかく好き。
渡)友達とおしゃべりできればいい、みたいな。
石)近所の家によく行ってますよね。
渡)ずっと付き合っていけるし。そうじゃないと今はいいですけど、遠いと大変だし。
石)まだ団地というかに住んでいて、だいたい同じ時期に分譲されたといころなんで、同世代の人達で。
渡)それじゃー奥さん離れたくないですよ、無理です。別居になっちゃいます(笑)
石)そうですね。子供達が出ちゃえば。
渡)石田さんは秩父でスローライフ。
石)最終的な目標(笑)。
渡)うちの社長や矢川原に対して、どう思われますか?
石)素直なところがいいですよね。知らない話でも知ったかぶっちゃう年齢じゃないですか。ちょっとした情報からこんな感じなのかな、と推測して聞けなかったする、後でなんだったんだろう、って。でも社長知らないこと知らないって、素直に言う。
渡)それはたぶん知らない情報を沢山持ってきて頂いているから。
石)いや、でも他の会社さんに行っても、そこまで自然な反応ってないんで。年齢や立場関係なく、素直に知らないこと知らないっていうところがいいな、めずらしいなとういのが一番印象的ですね。
逆にそんなふうに言ってくれるんで、いろんな情報を伝えたいと思ったりするんですよね。なかなか大した情報じゃないにしても、そんな風に反応してくれたりすると次はこういった情報持ってこよう、って思いますし、そうやって広がって行くんじゃないかと思います。うちも勉強になりますし、勉強させてもらってる。
後は、これから商売難しくなってくると思うので、長くやってほしいな、と思いますね。
(2019年7月号掲載)