歴史ある街川越で半世紀、地域密着でやってきた私たち矢川原は山田地域を中心に、樹のぬくもりを感じ、そして末永く家族と共に歩んでいける、自分たちの夢やこだわりを叶える家をどうしたらカタチにできるかわからないと悩んでいる人たちのために、とことん親身になって相談にのり、“それぞれの想い”を重ねながら、時を経るごとに味わいを深める、裸足になってほっとするぬくもりある樹の住まいと、人生を楽しむ暮らしを提供することに生きがいを感じている工務店です。
(2016年10月お引渡し)
10年以上前に、S様のお兄様の自宅を弊社で建てさせていただいたのがご縁のキッカケだと思います。弊社で決めるというご決断頂くにあたり、いくつかの理由を挙げて下さいましたが、中でも既存の駐車場の利用にあたり、「単純に壊すことなく、自分たちの立場に立ってどうすればできるかを親身になって考えてくれたのは矢川原さんだけだった!」というお言葉を聞いた時、いつも心がけていたことだけに、ちょっと泣きそうになってしまいました。
お引き渡し後も「ウッドデッキを自分で造りたい」と言って、弊社から材料を購入し、ご家族と一緒になって造っている姿を拝見し、住まいづくりを楽しむというのはきっとこういうことなんだなあ~と心から思いました。今後もご自身で手を加えながら、少しずつ変わっていく住まいをS様と一緒に眺めていけたらこんな幸せなことはないですね!
代表取締役 田中尚
<ご主人:主 奥さま:奥 社長:社 野島:野 インタビュアー=渡部 香:渡>
渡:矢川原で建てようと思った決め手は何ですか?
主:第一印象。とても丁寧な対応だった。「事務所の方にお伺いしてよろしいでしょうか?」って切り出した。その時にどうぞいつでも来てください。っていうんで予約が出来て。
1回目の時長かったよね、2時間ぐらい? 細かいところまで、4寸角の桧を使っているとか、土台から全部桧だから、白蟻の駆除は必要ないとかね。木を大事にしているとか。そういう話をいっぱい聞いていいな、って思ったんです。それに、見積もりがわかりやすかった。
渡: プランを決める中で重要視されたことは何ですか?
主:木を大事にしていて、見えないところももちろんそうだけど、見えるところにも十分に使ってくれる。廻縁や巾木、床だとかね。私の個人的なキメテです。
社:Sさまはご自身でこんな家をって図面を書いて持ってこられていたので、あまり大きく訂正せずに。外観の方で何度か打合せで変更があり、屋根の向きを一度変えてみたりとか、やはり元に戻ったりとか、途中で階段の真ん中あたりにあったものが、やはり増築も考えて、玄関よりのがいいかな、ということで位置が変わったり…そんな細かな変更ありましたが、概ね、Sさまご自身の描いたプランですよね。
奥:ただ前より廊下をなくして、温度差がないように、この居間の中で移動できるようにして、これから年齢もいくし、そこを一番に考えたよね。
主:6帖間が3つあるのが前の家で、廊下分がもったいないな、とかね。できるだけ坪数を減らすして、コンパクトに建てたいというのがあったし。将来息子が増築すればいいんじゃないかって。
渡:家づくりの中でこだわったところ、悩んだところはどこですか?
主:壁で仕切る前は広いな、って思いましたね。壁が出来るとそれ程広いわけでもないんだと思ったけど、これでよかったかな、って。
トイレなんか階段のところで上手に使ってるんだけど、今までが畳一畳分のトイレだったから、高さもね、ちょっと気になりましたね。
奥:入口が横からと、正面から入るんじゃ違いますよね。正面から入るとすごく広く感じますし。
社:上からの圧迫感があるから狭くは感じますよね。
奥:あと暗いなというのはあったけど、壁紙貼ったらそうでもなくて。
主:後は台所かな。
奥:悩んだというより、出来ちゃったところを削ってもらって。私の希望は元々対面キッチンだったんだけど、間取り的にどうしても無理なのよね、それでこういう形になったんだけど。
渡:これだと、ここが開いているからそんなに独立キッチンぽくないですよね。デザインぽくていいですよね。
奥:だから社長さんに見てもらって、私の希望が対面だから、出来るだけ開けられるだけ、開けて!ってお願いしたの。そうしたら、こんな感じにくり抜くことならできるよ、って。
主:これはね、社長のアイデアですよ。
奥:これはね、本当に私が気に入ってる一つです。おもしろいし。
渡:実際に出来上がった家を見て、一番気に入っていらっしゃるポイントはどこでしょうか?
奥:隠し扉。忍者屋敷のようで(笑)。
主:前の家の物を、使ってもらってるのね。
渡:床柱は、新品のようですよね。
奥:あの床柱は、40年前に見えないでしょ。ここに結婚して初めて所帯を持った最初の家の物じじゃない。それがずっと繋がって行く、っていうのかな、新しい家だけど、そこに一つあるっていうのは、なんかとってもいいのよね。
渡:なんかアクセントになってますよね。
奥:色的にもなんか妙にマッチしていますよね。よかったなと思って。いろいろ工夫してこうやって作って下さって。後上の柱の梁の感じもね、いいわよね。
社:あそこに関しては2階上がってすぐだったので、勾配天井を提案させて頂いて。
渡:広く感じますし、いいですよね。
奥:あ、それと。シューズクローク。(矢川原社員の)吉田さんのお宅見せてもらって素敵ね、いいわよね、って。うちもそういうのにしてもらいたい、って。あれもお気に入りです。
渡:打ち合わせや現場で印象に残っていることはありますか?
主:ある程度、こちらも家族で事前に照明だとかカーテンだとかのカタログ等を頂いて、いつまでだよ、と期限をちゃんと言ってもらっていたので、それに合わせてやっていたので、スムーズにできたかな、って思いますね。
渡:後は現場ですから、家が建っていく過程で、上棟があったりとかいろいろあったと思うのですが。その中で印象に残ったこととか。
主:上棟式よかったよね。大工さんもいて。
奥:大工さんも友達の旦那様で。
渡:知ってて堀内さん(大工)になったわけではないんですか?
奥:全部偶然なんですよ。板金屋さんも。なんか本当に繋がってて。すごくね、安心してお願いできたわ。
渡:遊びに来たご友人やご親戚に自慢したいポイントはどこですか?
奥:図面が出来てて、もうクロスの前の段階まで進んでいて、「これは無理ですよ」と言われちゃっても仕方ないんだけど、それは矢川原さんだから、お客さんのね、気持ちをくんで、対応してくれるっていうか…
「キッチンがね、暗いんじゃない!?」って話があって、夕方電話がかかってきて、見なきゃわからないから現場に行ったら、社長もすぐ来て下さって。大工さんと4人でそれから打ち合わせたり。
主:でもさ、そういう対応っていうのは社長さんや大工さんもそうだけど、野島さんだって対応早かったよ。ケヤキの天板なんかそうだよ。実を言うと最初は集成材の話だったんだけど、車庫にしまってあったやつを「これ使えますかね」って、寸法測ったらちょうど玄関とこに入るんだよね。あれはラッキーでしたよ。
社:元々は上までの収納でしたからね、それを半分にして飾り棚を作ろう、ってなった時点であのケヤキが出てきて、うまい具合に収まりましたよね。
主:野島さんとやったんだよ。上の収納をなくすのは野島さん、横の壁を切るっていうのは社長。
奥:全然違いますよね、圧迫感がね。みなさんのアイデアの集結で。私は台所がの方がね、すごい気に入っています。
渡:そうですね、やっぱり心残りがあると、後で「やっておけばよかった~」ってなりますよね。
奥:そうなのよ、そもそも対面じゃなくなった時点で、気持ちがね。
渡:叶うところと、叶わないところといろいろありますもんね。
奥:我慢しなきゃならないのがねー。でもこれでかなり違うから。見渡せるからね。
渡:この家に入居したら真っ先にやりたいこと、一番楽しみにしていることは何ですか?
主:2階の広いところ(フリースペース)でゆっくりと。ハンモック!
社:あれ、取っちゃうんですか(笑)
主:昼間いないから。
奥:ウットデッキとかね。引っ越して、徐々にやっていきたいわね。日曜大工じゃないけど。
社:やってく楽しみがありますよね。
奥:私は本当にね、ここがいいの。ここにテーブル置くでしょ、秋だから出窓の木漏れ日を見るとか。 元々空を眺めるのが大好きなんですよ。ここは良く見えるのね。コーヒーでも飲みながら、誰もいない一人の、ゆっくりとしたその時間を楽しみにしてるわ。
渡:その他何かご感想などありましたらお願いします。
主:車庫のこととか、そういうのを含めて矢川原さんって、解決策までちゃんと具体的に言ってくれるわけ、こうやればできますよね、って。
車庫の時は、A業者は「あれ、壊せばいいんですよ、そうすればクレーンだって入れますよ」っていうわけだよ。もう一件の業者は、南側駐車場で空いてるから、あそこへクレーンで持ってくれば、って考えてましたよ。
奥:壊したり、そういうのを前提で。
主:壊すの8万でやります、って言うんだから。
奥:それじゃ困るって、壊して持ってかれて安いのなんてやるつもりないじゃない、また作り直すのお金かかるし。
主:もう少し相手の気持ちにたってね、やってもらった方が、その気になるのにな、って。
奥:そんな時に、車庫を壊さないでできる、と言ってくれたのは矢川原さんだけだったよね。
社:あまりにもしっかりできてる車庫だったんで、簡単に壊して、同じ物も作ろうって言ったら、また100万くらいかかっちゃうことが目に見えてたんですよね。
隣のアパートの敷地にちょうど、空いているところがあってアパートの許可さえ得られれば、壊す予定のブロックだけ壊して復旧した方が全然安いのが見てわかったから。
奥:それのおかげで、あの下(車庫)に荷物も置けたじゃない。コンテナ借りるようかと思っていたから。車庫を壊さなかったことによって、荷物も置けたし。
本当はこうしたくないんだけどっていう、こっちの意向をくんでくださって、社長なりに考えてくれて、その方の身になって考えて下さってるなと思って。
みんな言ってます。例えばSさんがね、こだわってこういう風にしたいっていうのを、ちゃんとそういう風にやってもらってるお家だねーって。
社:そんな風に言っていただけると本当にうれしいですね!
渡:今日は本当におめでとうございました!今後ともよろしくお願い致します。
(2016年10月 お引渡し)