歴史ある街川越で半世紀、地域密着でやってきた私たち矢川原は山田地域を中心に、樹のぬくもりを感じ、そして末永く家族と共に歩んでいける、自分たちの夢やこだわりを叶える家をどうしたらカタチにできるかわからないと悩んでいる人たちのために、とことん親身になって相談にのり、“それぞれの想い”を重ねながら、時を経るごとに味わいを深める、裸足になってほっとするぬくもりある樹の住まいと、人生を楽しむ暮らしを提供することに生きがいを感じている工務店です。
人の行き交いを考えてご提案した6帖広々の土間。
玄関奥にある坪庭は心癒される空間。
日が沈むころにはライトアップされ、和の雰囲気をより一層楽しんでいただけます。
お施主さま: Kさま邸
施工場所: 川越市鯨井
間取り: 4LDK
家族構成: ご夫婦(70代)、息子さま
竣工 :2009年7月
~家づくりのエピソード~
「矢川原さんは、なかなか建ててくれ! って言わないんだよね(笑) それでもよくしてくれる会社なのは知っていたし、提出されたプランも一目で気に入って、お願いすることにした」と言ってくださったのをよく覚えています。気に入っていただいたのは、広い玄関と和室に面した広縁。細かなところはプロに任せる!ということで、代々受け継いできた住まいの一部をアレンジしつつ、新しい住まいに盛り込む提案をさせていただいた住まいとなっています。
落ち着いた雰囲気にしたい。という要望もあり、
寄棟とし、安定感を重視したデザインとしました。
10帖ほどある広~い玄関ホール。
奥には8寸(240㎜)もある檜の大黒柱がその空間の雰囲気を高めてくれます。
そして、ストリップ階段とし、開放感を出した空間の奥には、坪庭を配置。
お客さまを出迎えてくれます。
年配のご夫婦ということで、バリアフリーに配慮したトイレになっています。
大きさはもちろん、扉も引き戸とすることで、車いすにも対応可能。
手洗いは一枚板のカウンターで造作してみました。
リビングと分けたDKは、暗くならないようにトップライトを設置しました。
中央のカウンターは、すでにお持ちだった家電のサイズを採寸して、
造作したオリジナルの家電収納となっていますよ。
天井は秋田杉の棹縁天井。
床の間の袖壁には、燻り竹をあしらった本格的な和室です。
やっぱり和室っていいですねぇ。
こちらの燻り竹は、解体前の屋根下地として使用されていたものを再利用しています。
百年近い間、囲炉裏の煙でいぶされた貴重なものなんですよ!
農家もされていたので、靴を履いたままお客さまの応対ができるようにと、
提案した6帖もある玄関土間。
リビングに面した濡れ縁を造作し、ここに腰かけてお話しができます。
追加で造った欅のテーブルや杉丸太の椅子は、休憩時のお茶飲みコーナーです!
欅のテーブルと杉丸太の椅子。
玄関先で、突然の来客にも対応ができます。
玄関の奥に一坪ほどある坪庭を。夜にはライトアップもできますよ!
後日、依頼された座卓です。
欅(けやき)の一枚板を使用しています。
座卓の脚は、建替え前の欅の柱の状態の良い部分を選んで造作してあります。
~担当者からのメッセージ~
「プロに任せる!」というお言葉に応えることができるように色々と提案させてもらいましたが、それゆえにいつも以上に緊張感のある現場でした(笑) 住んでからお訪ねした際に、来た人みんなが「『いい家だねぇ』 と褒めてくれるよ!」という言葉をお聞きした時は本当に嬉しかったです。これからもどうぞよろしくお願いいたします。