歴史ある街川越で半世紀、地域密着でやってきた私たち矢川原は山田地域を中心に、樹のぬくもりを感じ、そして末永く家族と共に歩んでいける、自分たちの夢やこだわりを叶える家をどうしたらカタチにできるかわからないと悩んでいる人たちのために、とことん親身になって相談にのり、“それぞれの想い”を重ねながら、時を経るごとに味わいを深める、裸足になってほっとするぬくもりある樹の住まいと、人生を楽しむ暮らしを提供することに生きがいを感じている工務店です。
設計の手がかりはN様の大切にしていた「おかめ桜」。
室内に居ながらにして、桜の木の下で食事をしたり、
会話を楽しむことが出来るようなそんな暮らしをご提案しました。
お施主さま:N さま邸
施工場所:川越市
間取り:2LDK+フリースペース
家族構成:2人
竣工 :2023年8月
~家づくりのエピソード~
打合せ当初は住まいの断熱リフォームを検討されていましたが、お話をしていく中で、現在の住まいの状況や家の大きさよりも断熱性能を重視している内容に、建て替えをご提案する形へと変わってきました。
北側の隣家への配慮から建物北側に向けて屋根を下ろしていく造りとしています。
陶芸をされている奥さまのためのディスプレイ用の棚など、趣味のための空間づくりも特徴の一つです。
~こだわりポイント~
お客様の大切にしていた「おかめ桜」。
これを設計の手がかりとし、この建物を計画しました。
1階のダイニングは桜の木の下で食事をするイメージとし、2階のホールは、自転車仲間と集まることの多いご主人が仲間たちと桜を見ながら会話を楽しむ場所になるように計画しています。
アプローチや玄関ホールに陶芸を趣味としている奥さまの作品を展示する場所を作ることで希望者には作品をお譲りする形も取れるようにしてあります。
シンボルツリーの「おかめ桜」
そして、無垢板の雨戸戸袋や格子戸が
アクセントとなったシンプルな外観
玄関へのアプローチ。
玄関は引戸とすることで、出入りもしやすくなっています。
車椅子等になってもスロープで対応しやすくなるように・・・
玄関ホール。無垢板のベンチは飾り棚にも重宝します。
お客様セレクトのクロスが良いアクセントに
住まいの一部屋を「元気一番堂」という整体の施術室として活用。
桧の無垢床が綺麗に見えています
玄関ホールにある奥さまの陶芸作品を展示する棚。
棚の高さは作品に合わせて自由に変えることが出来ます
作品のアップ。照明にするものや花器など、
作品は多方面に渡ります。
お皿などもあり、我が家でも大活躍中です(*^^)v
3帖の奥様用の寝室。
奥の障子は、DKと空間を繋がげるために設置。
気配が伝わることと
エアコンの温度コントロールが目的
コストダウンも考えて、洗面台は既製品を選択。
クリナップ製ファンシオ
ボウルが深く、余洗いに便利な上、
水栓が壁についているので、水栓廻りも汚れません
UBはクリナップ製ユアシス
床・壁・天井・浴槽のフル断熱が標準仕様
施工後に手摺をどこにでも追加できるようになっているので、
バリアフリーの観点から重宝しています
アクセントクロスが特徴的なトイレ
手摺と棚、そして壁内収納は大工による造作
オープンキッチンとなったダイニング
ダイニングテーブルは作業台にもなり、
配膳・下げ膳が一番やりやすい配置となります
I型のキッチン
使いにくい吊戸棚は付けず解放感を重視。
造作の棚は飾り棚程度に
テーブルの奥はベンチであり、2階への階段のためのステップであり、
たっぷり収納でもあります。
2階に行く人がご主人とたまに来る仲間たちのみという
生活パターンからの思い切った提案を受け止めてもらいました(*^^)v
ガラリ戸は道路からの目線を遮りつつ、
室内からは「おかめ桜」を楽しむことが出来ます。
外観のアクセントとしても美しい
ダイニングテーブルから階段方向を見ています
狭さを感じにくいように、抜けのあるストリップ階段を選択
階段下には暖房専用のエアコンを設置
DKだけでなく、2階ホールも暖かくなります。
階段下の小さな障子は奥さまの寝室と繋がっています
勾配天井となった2階ホール
ご主人の寝室でもあります
窓からは「おかめ桜」を楽しめます。
階段の吹き抜けの一部をすのこ状とすることで、
ご主人が仲間と集まった時に桜下の縁台のように使えることをイメージ。
エアコンの暖気や冷気のコントロールも目的とし、
隙間から漏れる光を楽しめる効果も・・・
2階ホールには手洗いを設置。
ちょっとお茶を飲んだりするのにとっても便利
屋根裏を活用した2階のウォークインクローゼット。
高さは少し低いですが、4帖分確保してあります。
2人住まいにはちょっと贅沢ですが、
2階に寝室があるので、トイレも2階にもう一か所。
あると便利。ないと不便です。
便利な方がいいな~(相田みつを風)