歴史ある街川越で半世紀、地域密着でやってきた私たち矢川原は山田地域を中心に、樹のぬくもりを感じ、そして末永く家族と共に歩んでいける、自分たちの夢やこだわりを叶える家をどうしたらカタチにできるかわからないと悩んでいる人たちのために、とことん親身になって相談にのり、“それぞれの想い”を重ねながら、時を経るごとに味わいを深める、裸足になってほっとするぬくもりある樹の住まいと、人生を楽しむ暮らしを提供することに生きがいを感じている工務店です。
(1993年9月お引渡し)
<ご主人:主 奥さま:奥 インタビュアー=野島健司:野 吉田恵:恵>
野:今日はうちの事務所にあったNさまのお宅の写真をお持ちしたんです。
主:そうですね。20年前…平成5年ですから22年前ですね。
野:台所も直したし、ここの吹抜けをつぶして、今マロン(犬)のお部屋になって。
主:あとは子ども部屋にしたりね。まだウチのおふくろが生きてた頃で。
恵:22年もあったらいろいろ生活も変わってきますよね。
主:変わってくるねぇ。
野:このベランダもね、ここまで平らにして。2階の部屋も間仕切って、子ども部屋ふたつに直して。
主:なんかずいぶん立派なウチにしてもらって。
恵:ありがとうございました。
野:建ててるときは、奥さまと付き合っていた頃ですか?
主:いや(笑)もう結婚してましたよ。当時、私たちは都内の社宅にいたんですよ。
奥:6年くらいかしら。都内にいて。向こうでもいろいろ見ましたけどね。もう向こうは住宅の価格が高い高い(笑)
恵:当初はお母さまの方が?
野:そうだね、お母さまが主でやってらして、息子さんがどういう感じでその時一緒になって考えたかっていうのはあんまりよくわからないんですけど(笑)
主:当時はまだ私たちには子どもがいませんでした。母親と一緒に住みたいなと言うことになりまして、2世帯住宅をイメージしてまして、住宅展示場なんかもあちこち回って検討してたんですよね。でも最後はやっぱりウチの母親が、矢川原さんが立派な家を作られているということで大層気に入りまして(笑)それでお願いした感じですね。
奥:惚れ込んで(笑)
主:私、個人的には自分の部屋が欲しかったんですけど…書斎があればいいなって。それは造り付けの本棚を作っていただいて、実現できましたね。
野:奥さまは?
奥:あまり具体的には…まだ向こうに住んでたので、一緒になるっていうイメージが具体的にはわかなくて…
恵:暮らしてから建てるのとはまた違いますよね。
奥:そうなんです。でもキッチンは小さめですが、2階にも作っていただいて、それが良かったかなと思います。
野:家を建てる前に、ウチのような小さな工務店と、ハウスメーカーとか、あそこもいいけどこっちもいいな、なんて迷うことありましたか?選ぶときいろんな住宅展示場とか見に行かれたりしたとのことですけど。
奥:悩みなんてなかったですよ。本当に柱がしっかりしていたので、よくこっちに来るとお母さんと3人で、「あの柱細いよね!矢川原さんの方がしっかりしているよね!」なんて、そんな会話はしてたんです。某ハウスメーカーかなんかが柱じゃなくて、2✕4工法だったので、やっぱり柱があった方がいいよねって。
野:ではやっぱり木造の在来工法の方が好きだったんですね。
奥:しっかりしてますしね。
主:将来、改築とかする時にもそちらの方がいいってことで、その辺はそちらの方が安心かなって思ってました。
野:それじゃ見ている頃から在来工法のお宅を中心にご覧になっていたんですか?
主:どっちかというとそうですね。骨組重視というか、基本になる構造重視で。
主:それはないですよね(笑)
恵:これは大変だったなあなんて思い出でもあれば。
主:いや、考えたりするのは逆にね、楽しかったですね。家族でああしようこうしようって言って、いろいろアイディアを出して。だから大変と言うよりは楽しい方でしたかね。
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野:それが一番ですよね。注文で建てるとなると、家づくりについて1から10まで全ての作戦を考える必要があります。悩みながらも、そのことを楽しんでもらえるような感じでやっていただければそれに越したことはないし、一生の内にそう何度も家を建てられるっていう人もなかなかいないんで、その辺はウチを選んでいただけて良かったなと思います。
野:近くでウチの建物を見てもらったとか?
主:そうですね。この団地内に前にやられたお家を見せていただいて、その時に印象が良かったんで、安心してお任せできるかなと。
野:Nさまの場合はウチの営業が伺ってたんですよね。私が工事の方が担当させてもらったんですけど。でもきっかけっていうのは、どうしてウチを知ったんでしょうね。現場を見られての流れだったのか?
奥:営業の方が先だったような…
主:うちの母親と仲良くなってて。何で仲良くなったのかのいきさつはちょっとわからないですね(笑)そのころは我々は都内にいたんで、断片的にしか知らないんですよ。
恵:その当時だと三ツ木さんですよね。
主:そうそう三ツ木さん。
恵:それでは何かがきっかけで、お母さまと三ツ木さんが仲良くなられたのですね。
奥:そうですね、あの古い家を見て、いらしたんだと思うんですよね。
主:裏の家にもだいぶアタック掛けてたみたいですから(笑)どっちにしようかなって聞いたから。 ただやっぱりウチの母親は矢川原さんの方がしっかりしてるってイメージが強くてね。柱がしっかりしてるって、盛んに言ってました。建築現場もみてね、そうだなってことで同意して。
野:やはり骨組とか、見た目ががっちりして丈夫そうに見えるっていうところでしょうか。
主:丈夫そうに見えるっていうのもあるし、当時木曽産の檜で、良質ないいイメージですよね。素材もしっかりしてるというか。
恵:今はあちこちの会社で檜4寸角をやるようになりましたけど、当時は少なかったかもしれないですね。
主:やっぱりそうだね、日本人はやっぱり檜に対していいイメージありますよね(笑)あと、これのリビングの丸太柱もいいですよね。印象的ですよね。ウチに初めていらっしゃる方はやっぱりこれを言うね。
奥:そうですね。立派だねって言っていただいています。
恵:いい色になってきましたものね。
主:味が出てきましたね(笑)
野:その当時から、丸太はどこかしらに一本は使って、あとは玄関の上がり框とかね、面付のD材とか、あとNさまのお宅だと和室があるんで、床の間とかね、そういうところにも面付のもので。
主:そうですね。一応4畳半の和室は、お茶もできる様に茶室仕様にしてもらって。ただまだ一回も使ってないんだけど(笑)
奥:炉を切ってもらってね(笑) そういうね、注文を聞いてもらえるのがいいですよね。
野:新築して、こちらに移り住んでからの感想は、どういうのがありますか?
主:当時さっきも言いましたけど、まだ子どもがいなかったから、ちょっと子ども部屋とか将来どうするかとか、その辺りをもうちょっと考えておければよかったというのはありますよね。その後2回くらい大きな工事をしていただいたんで。
恵:いて作るのと、いなくて作るのとではやっぱりイメージって違いますよね。特にお子さんの場合には。
主・奥:そうですよね。
野:あと奥さんもその頃もうちょっとこの家の間取りとか、そういうのに参加した方がよかったとかね(笑)
奥:参加してませんでしたね(笑)打合せに来れるか、っていうとちょっと遠かったので、来れなかったんですよね。でも20年以上経ってもしっかりしてて、それは満足してますからね。
恵:ありがとうございます。
野:その間にもね、うちに何度も改造とかするたびに声をかけていただいて、長い付き合いをさせてもらってるしね。2階のミニキッチンのところも壊して大改造して、お子さんの部屋を2つに作り直して。斜線だなんだとあるから、勾配の天井になっていたりして難しいところもあったけど、いい感じになりましたよね!
奥:面白くできて(笑)なかなか他には無い感じですよね。
奥:こだわりをすごく持ってる人。こうやりたいとかわがままを聞いてほしい人なんかはいいんじゃないかしら。いろいろ聞いて下さるので。この間、完成見学会で薪ストーブとか見せてもらって…
主:満足されるし、幸せそうだし。
奥:そう、すごくこだわりの強い人の方が向いてるんじゃないかと思うんですけど。
野:そういう方は木の家とか無垢とか好きな方も多いですしね。
主:自然志向の方とかもね、満足されるんじゃないですか。
野:Nさまのお子さまの部屋も腰板とか張りましたしね。
主:自然な感じで気分的にも癒されますよね。
主・奥:難しい質問ですね(笑)
恵:家を建てた経験者としてこれから家を建てられる方に何かこういったことに気を付けた方がいいよ、と言うようなアドバイスがあればお願いしたいんですが。
主:アドバイスと言うか…何度も完成見学会を見させていただいて、今の工法とかどんどん変わっているのは羨ましい部分もありますよね。だから、いろいろ見て研究された方がいいのかなと。
奥:自分たちも勉強した方がいいのかな。納得して選べるように。
主:人それぞれ理想の家は違うでしょうからね。あとは2世帯住宅は難しいよね。さっき言ったように一緒に住んでみないとわからないことも多いから。本当はね、玄関も別にすればよかったとかあったからね。完全2世帯に近いようなね。
奥:2世帯と言う部分で、暮らしてみてわかった、こうすればよかったというところは多少ありましたね。
主:もし2世帯をされるという方がいれば、それはもう親世帯の方とよく話されてやらないと。
奥:完全2世帯にしてもね、家族が増えることもあれば減ることもあるし、その辺も難しいですよね。
主:やっぱりこの丸太の柱だよね。
奥:あと書斎でしょう?(笑)
主:そうそう、私は書斎ですね(笑)
奥:私は広い玄関ですね。広くしてもらいたかったので、その辺はおばあちゃんとも話しました。「そんなに?」って言ってましたけどね、私は広い方がいいって、それは言いましたね。
野:娘さんたちは2階の部屋を2つにして個室を作ってもらったことについて何か言ってましたか?
恵:お子さまたちが何歳の頃に工事をされたんですか?
奥:上の子が中学に入った時ですね。中学生だから別にしようかと言うことで。自分の部屋でいろいろやってますから、気に入っているんじゃないですか(笑)
主:自分の部屋にいることが多いからね、気に入ってると思いますよ。下の娘にはこの間は鍵までつけさせられて(笑)
奥:ついこの間ですよね(笑)
~あらためて家の中をちょっと拝見~
マロンのお部屋…
恵:マロン、こんにちは。良いお部屋ですね。日当たりも良くて。
奥:子ども部屋の為に作ったのに、犬にちょうど良くて(笑)
野:ここが前に吹抜けだったんですよね。
奥:ここから玄関を見て、いってらっしゃいって言えたんですよ。
恵:本当に大改造されたんですね。
奥:でも本当にしっかりしてて。
主:ここが書斎です。
恵:本がすごいいっぱいですね!
主:立派な本棚を作っていただいて。感謝してます。
奥:ここはしっかり作っていただいてね。広いですよね。
野:ここがお望みだったんですもんね。
主:おかげさまで夢を叶えていただきました(笑)
恵:本が入っている方が書斎と言う感じがしますよね。
主:あんな大きい本棚を作ることはあまりないですか?
野:なかなかないですね。書斎自体あんなに広くはないし。2帖とか3帖とか。
~それでは本日はお忙しい中、
ありがとうございました。