どーも!大工のていちゃんです。
年明け早々始まったN様邸リフォーム工事。
水廻り改修と断熱改修が主ですが、ダイニングとリビングの境の間仕切りに天井までの高さの建具を3枚、それを引き込める様に戸袋式に造る工事内容があり、こんな大きな引き込み戸なんて珍しいと思ったので、ちょっとブログに書いてみました。
まずは材料選び。
造作材はヒノキとかパインの集成材を引き割って造っていますが、今回はヒノキを使用します。
間口が2間(約3メートル60センチ)で建具の引き込みシロを足すと15尺5寸(約4メートル70センチ)以上ないと途中から材料を継がなくてはならなくなってしまいます。見た目にもそうですが鴨居も敷居も溝をついた加工をするので、なるべくなら一本の材料で造る方がいいので作業場あるヒノキ材をかき分けて、なんとか2本見つけました。
こんな長い材料なかなか使わないよな〜。
3枚建具なので溝を3本突きます。
材料に溝加工などをすると、その内側に力が働いて材料が反ってしまうことがあります。
それを抑制する為に、無垢材の板とかにも加工がされている様に、ちょっと一手間。反り止めの溝を反対側に突きました。
天井高もN様邸は一般の家より少し高めの2メートル50センチ。縦枠もいつもより長め。
3本引き込み戸は間仕切り壁部分からまるっきり外側に飛び出して付ける感じなので、1回三方枠を間仕切り部分に取り付けてからその隣にハギ合わせるようにさっきの鴨居を取り付けた枠を取り付けました。
戸袋部分を造ってしまうと敷居レールが取り付けできなくなってしまうので建具屋さんに先に付けてもらいます。
それから今回は戸袋壁にスイッチとコンセントが付くので、何もない時はシナランバーを壁にしてしまうのですが、配線スペースを確保する為に木下地を組み、戸袋の内側になる面にシナベニヤを貼ってパネルにします。それをはめ込んでから電気屋さんに配線してもらいました。
建具はワーロン障子。どんな仕上がりになるのかちょっと楽しみです!