埼玉県産材の家 ~in 川越~

こんばんは。
田中です。

9/10のことですので、少し前になりますが、
川越市鴨田で新築中のT様邸が上棟いたしました。

立派な棟が上がりましたね(*^^)v

細い梁の上で作業する鳶や大工さんたちはやっぱり格好いい!
上棟後には幣ぐしも上げましたよ!

Tさま。本当におめでとうございます。
引き続き、宜しくお願い致します。

さて、こちらの現場はいつもと違う点が一つあります。

それは木材の産地です。
実は、全て地元埼玉県の木材を使用しているのです。

これまでも柱では国産ヒノキ材を使用していましたが、
産地はその時によりマチマチで、
梁に至っては、米松なので輸入材を使用していました。

以前より地元埼玉の木材を使用してみたかったのですが、
コストアップとなってしまうことで諦めていたのです。

ですが、新型コロナの影響から輸入材の入荷が困難になったこと、
価格も高騰してきたことで、その金額差が少しですが減ってきました。

また、地元である埼玉県産材を使用することによる補助金もあることから、
ここで、思い切ってオール県産材で家を建てることにシフトすることに。

元々、木造住宅は建築地のそばの木々で建てる方が良いと言われています。
それは、木材がその土地の気候風土に慣れていることからだそうです。

埼玉県には「西川材」と呼ばれる材木の名産地があるんですよ(*^^)v
今回はその西川材を使用して建てているのです。

また、木材の乾燥方法もここで変えています。

一般的な「高温乾燥」は、乾燥具合を示す含水率も安定しやすく
期間も短く作ることが出来るのですが、
今回は「低温乾燥」という処理がされている材料となっています。

温度を低くし、その分時間をかけて乾燥させているものになります。

先程の含水率は、多少不安定なところもあるようですが、
高温乾燥材に比べると、香りが強く残る性質があり、
それにより、防虫効果も高くなるそうです。

弊社では、数年単位で保証期間の切れてしまう薬剤による防蟻対策をせず、
木材本来の防虫効果に期待して、
柱のみならず、筋交いや間柱まですべてにヒノキ材を用いて施工しているため、
低温乾燥材の特性は、弊社の家づくりによりマッチしていると感じています。

今回は、タイミングも良かったので、
上手く補助金も受けることが出来そうで、
コストアップもある程度抑えることが出来ましたヽ(^o^)丿

現場に入った時の香りもいつも以上に豊かに感じます。
お施主様の息子さんが、柱に鼻を当てて、「いい香り~」って
喜んでくれているそうですよ(*´ω`*)

新型コロナウイルスは大きな逆風となっていて、
色々と苦労も多いですが、
その中で、樹を楽しむ住まい「樹楽の家」は、
また一つ、理想に近づけた気がしています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

花を愛でる床の間 ~同級生との再会~

こんにちは。
田中です。

HPから新規のお客様からお問い合わせがあり、
リビングに床の間を作りたいとのことでした。

メールでやり取りをし、実際にお伺いしてお話をしていると
自分の中で一つの疑問が浮かんできます。

「あれっ!?この人同級生のHじゃないか?」というもの・・・
マスクで顔がすべて見えたわけでないが、面影はある。
名前も記憶と一致しているような気がする・・・

恐る恐る確認してみると間違いなく本人で、
私のことも思い出してくれたようでした(笑)

およそ20年ぶりの再会。

お互いに全く気が付かずにやり取りをしていたので、
久しぶりの再会に本当に驚きましたね~。

一気に空気が和み、楽しい打合せが出来ました(笑)

Hの希望はというと、
リビングの一角に花を飾るための床の間を作れないかということで、
イメージを確認し後日図面を提出。

イメージ通りだと言っていただき、工事を依頼してもらうことになりました。

元々、素敵な家具がありましたが、
好きな花を活けて愛でる場所が欲しかったそうです。

仕上りは、こんな感じになりました。

杉の化粧柱に地板は杉の一枚板、建具も無垢の扉で出来ています。
花を飾るための釘は、自分でご用意してもらうことに・・・。

「花釘」「花蛭釘」「竹釘」「無双釘」など、
知らない名前ばかりで、良い勉強をさせていただきました。

「無双釘」は、床の間の中心にある釘で、
掛け軸を掛ける時に邪魔にならないように、
引っ込めることが出来る加工がされているのです。

色々とあるものなんですね~。

仕上りを確認しに行くと、
飾られた花と自身で点ててくれた抹茶で出迎えてくれました。

いや~!優雅だな~とため息が出てしまいましたね!

作法は全くと言ってよいほど知りませんが、
抹茶は美味しかった(笑)

「これから季節ごとの花を飾るのが楽しみでしょうがない!」
嬉しい言葉を聞くことが出来ましたヽ(^o^)丿

H! *ここはあえて呼び捨てで(笑)

この度はお世話になりました。
結構なお点前でした<m(__)m>

地盤改良工事について

こんばんは。
田中です。

今日は地盤改良工事について、話をしてみたいと思います。

住宅を建築する際には、
地盤調査を行い、その結果に基づいた改良工事が必要となります。

地盤が建てる住宅を受け止めるのに十分な耐力がある場合には、
そのまま基礎工事に入ることが出来ますが、
充分でない場合には地盤改良工事が必要となります。

これは、スウェーデン式サウンディング試験と呼ばれる調査方法で、
頭文字をとって、通称S.S(エス・エス)試験と呼びます。

細い棒をおおよそ10mぐらいまで刺していき、
その抵抗値によって、地面の強度を測っていきます。

この結果によって、地盤改良工事が必要か否かを
地盤を保証する会社が判断することになります。

調査会社は調査のみ、判定会社は地盤判定のみ、
改良工事会社は改良工事のみ行うことになるので、
結果は信用しやすいものになりますね!

調査する場所も、これから建物が建つ場所で調べる必要があります。
隣の敷地だからと言って、その結果を使うことはできないのです。

だからこそ、調査前はキチンと打ち合わせをして、
建物プランや配置計画まで決まってからでないと、
調査そのものが意味をなさなくなってしまうこともあるので、
注意して下さいね。

さて、調査の結果で改良工事が必要になったとして、
どんな改良方法があるのでしょうか?

いわゆる杭工事と言われるものでは、
その材料として、コンクリート、鉄、木、天然砕石などを
挙げることが出来ます。

一般的なものは、コンクリートと鉄の2種類で、
工事を見かけたことがある方も多いと思いますが、

そんな中、弊社がお勧めしているのは、
天然砕石を用いた「スクリュープレス工法」という方法です。

なぜ、お勧めしているのかというと、
コンクリートや鉄を使った杭工事の場合、
以下のような問題があり得ます。

1点目は、将来的にもう一度建替えを行う時にはその杭が使えないこと。
基本的に、建物の柱の直下に杭を打ち込んでおく必要があるため、
プランの違う建物を同じ場所に建てる場合には、
今ある杭の撤去が必要になることがあります。

2点目は、土地を売却する際に杭の撤去を求められる可能性があること。
杭の撤去には、杭を打つ以上に多額の費用が発生してしまいます。
すなわち、土地の価値が下がることに繋がります。

3点目は、コンクリート杭の場合、地中での硬化不良のチェックが出来ないこと、
そして、発がん性物質である「六価クロム」の発生が懸念されること。

4点目は、鋼管杭の場合、地中での腐食を見込んだ厚みとなっていて、
50年以上問題ないという表現がされているが、それで良いのかと言う点。

かなり、大雑把な説明となってしまいましたが、
「スクリュープレス工法」はこれらのデメリットを
すべてクリアしているのが、お勧めする理由となります。

天然砕石を圧力をかけながら、杭形状に地面に埋めていくやり方で、
地面そのものを締め固めていくことで強度を出しているため、
杭として建物を支持しているわけではありません。
なので必ずしも、柱の下にある必要がなく、
建て替えの際にも足りない場所に追加するだけで、済む場合も多くなる。

天然砕石なので、極論ただの石です。
杭のように「地中埋設物」に該当しないので、撤去の必要がない。

当然、硬化不良や発がん性物質発生の心配もないし、
また、時が経っても朽ちることはないという長期的な安心感もある。

ただ、他の工法よりコストアップもあることから、
これらのことを加味した上で、
予算面から他の工法を選択する方もいらっしゃいます。

ただそれは、そこに住む方の判断なので、
強制するものではありません。

私にできることは、情報を提供し、
お客様が判断しやすい材料を揃えることにあると考えています。

様々な情報が行き交う中、情報に溺れることがないよう、
私自身も注意しながら、皆様のお役に立てるようにと努めていきたいと思います。

長文を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

笑顔溢れるお引渡し ~in 川越~

こんばんは。
田中です。

川越市中台のF様邸。

先週末には、F様のご厚意により見学会を開催させていただき、
多くの方に建物をご覧いただくことが出来ました。

住まいづくりのテーマに掲げたのは、
「小さな住まいに豊かに暮らす」

ご来場いただいた方も、
「とても25坪に満たない家とは思えない」
「暮らしやすそう」
「ここからの外の景色はいいですね」

などなど、皆さんそれぞれの視点から、
住まいを体感していただくことが出来ました。

見学会をご快諾いただいたF様。
本当にありがとうございました。

そんなF様邸。
先日、無事お引渡しをすることが出来ましたヽ(^o^)丿

F様の笑顔と現場を担当した野島の笑顔から、
この住まいへの思いが伝わってきそうです。

F様の奥様からは、
私、野島、岸田の3人に手紙まで書いていただくという
サプライズまでありました(#^.^#)

手紙には、住まいへの想いが綴られていて、
ご自身の書斎について、
妻でもなく、母でもなく、「私」になれる場所とありました。

何よりの言葉であり、
住まいにおけるそれぞれの居場所というものが、
そこに住まう人にとって、どれほど大切なものかを改めて教えて頂く言葉でしたね。

他にも嬉しい言葉がいっぱいで、
全文そのまま載せたいくらい。
でも、せっかくなので秘密にします・・・(笑)

手紙は、引き渡しの後に読ませていただいたのですが、
嬉しくて泣きそうになってしまいましたね(;^_^A

こういった言葉が聞けるのが、
この仕事をしていて良かった!と心から思える瞬間ですね。

お引渡し後には、インタビューにご協力いただきました。

一つ一つ丁寧にお答えくださるF様ご夫婦。

この内容は、後日HPでご紹介していきたいと考えています。
まとめるのには時間がかかるので、少し先になるかと思いますが、
なにとぞ、ご了承のほどお願い申し上げます(笑)

最後にF様。
本当にお世話になりました。

これから長いお付き合いがスタートすることになりますが、
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。