半戸外の空間を作る ~in 川越市~

こんばんは。
田中です。

先月お引渡しをした川越市鴨田T様邸。

造園業を営むお客様が、道路側に施した植栽。
その木々の葉が芽吹き、きれいな葉を茂らせていました(*^^)v

いや~新緑が美しい(#^.^#)
木が植えられると、本当に建物の姿が変わって見えますね!

こちらは植栽前の写真。差が歴然です。

外壁をキャンパスにして、木々が描かれているようです。
この2枚の写真を見るだけで、
植栽がいかに建物を良いものにしてくれるかが分かりますね。

さて本題。
今回のブログのタイトルは、「半戸外空間を作る」ということですが、
やはり木々があることで、そこをより快適なものにしてくれるのです。

ご主人一番のお気に入りの場所は、
屋根の掛かったこちらのウッドデッキ。

およそ4.5畳分のウッドデッキに屋根に掛けて、
ウチとソトを緩やかに繋ぐ空間としてあります。

モミジが植えれらていて、これが紅葉するときは、
デッキからはもちろん、室内からも楽しむことが出来そうですね(*^^)v

ベンチはあえて室内側に向けることで、
デッキにいる人や室内にいる人との会話が弾むように計画。

屋根が深く掛かることで、
雨の日でも安心して窓を開けて風を通せ、
デッキでの時間を楽しむことが出来ます。

こちらの屋根の雨樋は、「エンスイ」という名前の鎖樋にしてありますが、
それは、そこを伝う雨音を楽しむためでもあります。

軒の深さが生み出す安心感は、
軒下の居心地をより良いものにしてくれ、
ウチ(室内側)とソト(屋外)を緩やかにつなぐ中間領域として、
機能してくれます。

昨今、軒が全くないデザインの住まいの多く、
コスト面から考えても軒があることで、
屋根面積が大きく増えることから、同じ床面積でも
コストが高くなってしまうデメリットもあります。

でも、軒が生み出す空間の居心地の良さは、
それ以上のものがあると考えますし、
住まいの外壁を守るという効果もあります。

住まいづくりには、
考えることが山のようにあるので大変ではありますが、
半戸外空間の心地よさと言った面にも目を向けていただけると
良いと思います。

軒が深いと室内が暗くなると心配してしまう方もいるかもしれませんが、
こちらの住まいでは、ダイニングを吹抜とし、
小窓を設けることで光も取り込んでいます。

薪ストーブをアクセントに、
落ち着いた空間になっていると思いませんか?

内部からの眺めも近く写真に撮らせていただく予定。

私自身、ものすごく楽しみなので、
撮影が叶いましたら、ぜひブログでもご紹介しますね(*^^)v

リフォームで夏涼しく冬暖かい住まいを・・・

こんばんは。
田中です。

今月より、比企郡川島町にて
リノベーション展示場の工事をスタートしました。

何をしたいのかと言いますと、
それは、ズバリ断熱改修リノベーション。

築40年の住まいを購入し、断熱改修を施すことで、
どれほど住まいを快適にできるのか?

それを実体験できる場にしたいと考えています。

内部のスケルトン解体が概ね終了し、
これから大工工事、断熱工事へと随時進んでいきます。

外観はこんな感じのシンプルなデザイン。
既存の壁を剥がしたところ、
ロックウールなどの断熱材が入っていましたが、
結露等で黒くなってしまっているのが見て取れます。

また、屋根裏を見ると、
天井の断熱材と壁の断熱材が繋がっておらず、
完全に断熱欠損となってしまっています。

せっかくの断熱材もこれではほとんど意味を成しません。

これらの断熱材をすべて撤去し、
一からやり直していくことになるのです!

これは解体後の様子です。
外部の壁はそのまま残す形として、内部の壁は全て撤去しました。

サッシは既存サッシを活かしてコストダウンを図り、
内側に2重窓を設置して、断熱強化を図っていきます。

これがどのような姿に変わるのかは、
これから先の工事のお楽しみ。

工事の様子は、随時ご報告していくので、
たまにブログのチェックをして下さいね(*^^)v

矢川原では、Facebook、インスタグラム、Youtube
などもやっていますので、
そちらの方もよろしければご覧ください。

引き続き、宜しくお願い申し上げます。

U値とC値の関係性

こんにちは。
田中です。

坂戸市で新築中のA様邸。
先日、ウレタンの吹付断熱の施工が行われました。

壁には95㎜、屋根面には200㎜の厚さで施工されています。
ですが、写真をよく見てもらうと分かりますが、
弊社の標準である4寸角(120㎜)の柱の手前一杯まで
施工されている箇所も多く、実際は100㎜以上ありそうです。
この辺りは嬉しい誤算というべきでしょうか(笑)

今回の住まいは、断熱性能を表すUa値でいうと0.46となり、
HEAT20 G2クラスとなっています。

ですが、この数値は使用している断熱材やその厚み、
住まいの形状や窓の面積等で計算されるもので、
その施工の確かさを証明できるものではありません。

極端な話になってしまいますが、
すき間だらけの施工でも使っている断熱材が基準を満たしていれば、
G2、G3といった基準はクリアできてしまうのです。

どんなに高断熱でも、隙間があってはそこは結露の原因となり、
せっかくの高性能住宅も機能しません。
断熱と気密は常にセットで考えることが重要となります。

それでは、
施工の確かさを確認する方法として何があるのかというと、
目視での検査がもちろん重要ですが、
気密測定を行うということになると思います。

弊社では全棟気密測定を行うことを
住まいづくりにおける重要な位置づけとしています。

こんな機械を用いて、家中の隙間がどれくらいあるかを測ります。

その値はC値と呼ばれ、少なければ少ないほど隙間が少なく、
気密性能の高い家ということになります。

一般的に気密住宅は、2.0以下と表現をされることもありますが、
24時間計画換気を効率的に機能させるには1.0以下とするのが望ましいと
言われています。

今回はその数値が0.45という数値となりました。

上を目指せば、キリがないとは思いますが、
このくらいの数値が出ていれば、
施工状況の確かさも十分なレベルだと弊社では判断しています。

今回施工したウレタン吹付断熱の良いところは、
施工と同時に気密を取ることが出来るところです。

一般的な断熱材では施工が困難となる、
ダクトやコンセント、配管廻りや筋交いの裏側等が
液体を吹き付けて発泡させることから、隙間なく施工できます。

断熱材はどれを使っても、きちんと隙間なく施工され、
湿気の対策が取れていれば、特に問題はありません。

一般的に使われているグラスウール等を悪く書いてある書籍等もありますが、
それは施工に問題があるだけで、断熱材そのものが悪いわけではないのです。

実際、外壁素材等により弊社でもグラスウールやセルロースファイバー等の
別な断熱材を使用することもあります。

大事なことは、きちんと施工すること、
そしてその施工の確かさを確認していくことだと考えています。

また、弊社のような小さな会社は、
ハウスメーカーのように一つの形に
縛られる必要がないのがメリットです。

技術の進歩は目覚ましいものがあり、
優れた素材が色々と出てくるので、
それをどんどん取り入れていくことが出来ます。

先日オープンした自宅兼展示場では、
木の断熱材「シュタイコ」と言う断熱材を使用してあるんですよ!

断熱先進国であるドイツでは当たり前に使われているものですが、
熱容量が高く、夏の厚さを断熱材が蓄えて室内には熱を伝えず、
夜間涼しくなるころに外部に放出することで、
室内の環境をより快適にできる効果があるそうです。

詳しくはこちらをご覧ください。

効果のほどは、この夏に私自身が実体験し、
皆様にお伝えしていきたいと考えています。

断熱材に限らず、様々な分野に見聞を広め、
少しでもお客様にとって良いものを
ご提案して行けるように今後も努めていきたいと思います。