一年間お世話になりました。

こんにちは。
田中です。

今日で矢川原も仕事納めです。
正月休みは12/30~1/8を予定しています。
ご迷惑をお掛けしてしまうこともあるかと思いますが、
何卒よろしくお願い申し上げますm(__)m

今年も多くの出会いをいただき、
忙しく過ごすことが出来ました。

これもひとえに矢川原を選んでいただいた皆様のおかげです。
この場を借りて、改めてお礼申し上げます。

新築したNさま。

シンボルツリーであるおかめ桜を楽しむ住まいにすべく、
桜のそばにダイニングテーブルや2階の寛ぎスペースを設けた住まいです。

奥様の趣味である陶芸の作品を並べる場所を設けたのも特徴的でした。

もう一軒の新築はK様。

親御さんの建て替え、お姉さまの新築に続き、
弊社に新築をご依頼いただきました。

奥様の趣味であるピアノ。
グランドピアノを置きたいというお言葉と敷地条件から
「田園風景を望むグランドピアノのある家」という
テーマを付けさせていただいた住まいです。

リビング階段とした開放感のあるLDKや3帖のこじんまりとした和室。
リビングや2階寝室、ベランダからは田園風景を楽しむことが出来る住まいです。

新築は2件と少なめでしたが、
今年象徴的だったのは、断熱改修工事が増えたことでした。

川島町にオープンした体験型断熱リフォーム展示場の効果と
国による補助金の後押しもあり、性能向上リノベーション工事を
いくつか行うことが出来ました。

来年も補助金の継続が発表されたこともあり、
この動きはしばらく続きそうですね。

年明けから春先にかけて新築2棟の着工が決定しており、
リフォームも新年早々にスタートするので、
ありがたいことに忙しい一年となりそうな感じです。

正月休みで鋭気を養い、良いスタートが切れるように
頑張っていきたいと思います。

今年一年、本当にありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

視線の先にあるもの・・・

こんばんは。
田中です。

今日は異常なほど暖かな一日となり、
寒暖の差は例年以上に激しい年となっていますね。

皆さま、体調を崩されないようにくれぐれもご注意ください。

さて、そんな年ですが、
今年は自宅兼展示場の大モミジだけはうまくいきませんでしたが、
他の木々はいつも以上にきれいな紅葉を見せてくれました。

そこで、今日のタイトルは「視線の先にあるもの・・・」とします。

展示場の玄関に入り、奥に目を向けると廊下の先には
窓があり、その先にドウダンツツジが植えてあります。

綺麗に紅葉し、玄関に入るたびに目を奪われます。
展示場の1階は、12坪ほどしかないちいさな家ですが、
視線の先に窓、そしてその先に景色があると狭さを感じにくくしてくれます。

2階の窓からは、遠くの山並みとわずかですが富士山も見えます。

この景色の所にはあえて木々が被らないように植栽しています。
「木を植えないのも造園家の仕事」というのは、
造園家「荻野寿也」氏の言葉です。

綺麗な景色があるところは、開けておくことも大事なことですね。

そして、景色がない場合は自分で作ります。

こちらは宮元町の旧展示場の隣にある「庭小屋」のモミジ。
今年は本当にきれいでした。

庭小屋の前面は、広い道路になっているのですが、
あえてコンクリート塀を立て、通りからの視線の遮りつつ、
窓を全開放して、庭と一体感を感じながら、
寛ぐことが出来るようにしてあります。

右の写真は、庭小屋の一番奥から撮影したものです。
部屋の中はこんな感じ。4.5帖の和室です。

窓の外には土間を作り、軒を深くかけることで、
雨の日でも安心して窓を開けておけることが出来ます。
また、軒下空間はとても心地よい居場所となります。

この空間は、私のお気に入りの焚火スポットヽ(^。^)ノ
植栽とコンクリート塀が通りを歩く人の視線から私を守ってくれて、
とても安心して寛ぐことが出来ます。

視線の先には窓を設け、植栽や借景を利用し景色を作る。
そして不用意に窓を設けず、見たくないものは見ないようにすることも大切です。

通りからの視線も上手くかわさないと、
せっかくの景色もずっとカーテンを閉めておくようになってしまうかもしれません。

敷地を読み解き、どこを向いて暮らすのか?
日当たりも大事ですが、周辺環境を配慮しながら、
設計を進めていくことが大事だと考えています。

出来上がってから、
「ここに座って外を眺めるのが幸せなんだ!」
と言ってもらえらたら最高ですね。

矢川原が作りたいものは家ではなく、
「あなたの暮らし」です。

私たちと一緒に住まいづくりをしてみませんか?

即日設計の訂正案を考える

こんばんは。
田中です。

前回のブログで書いた即日設計会。

講師の方にいただいたアドバイスを意識しながら、
訂正案を考えてみました。

プランニングの勉強なので、
案だけをまとめ直せばよいのですが、
やっているうちにきれいに描きたくなって
色まで付けてしまいました(笑)

でもこの辺は個人的な勉強だし、
余りのめり込むと、通常業務が回らなくなるので、
仕事の後に家でやったり、朝早く起きてやってましたよ(笑)

図面って時間をかけると、雰囲気は出ますね~。
割といい雰囲気の家になったとは思っています。

・・・が、自己満足で終わっても意味がないので、
この訂正案を当日講師をしていただいた方の一人である
若原一貴氏にもう一度見てくれないかと問い合わせしてみることに。

本当にお忙しい方なのに、キチンと返信をくださり、
「もっとシンプルにまとめることを心がけて」
「基本となる骨格はもっとシンプルに」
「個性は無理やり出さなくても良い」
といったアドバイスをいただきました。

即日設計会という場で、予算配分も特になし。
ちょっと変わったことをしてみようという自分の心を
見透かされたようでした(;^_^A

その中で、彫刻家「佐藤忠良」氏の言葉を紹介されました。

「一人の人間として普通に暮らし、色々と幅広い勉強をして、
 コツコツ叩き上げる誠実な努力の積み重ねから、
 最後に滴り落ちるのが真の個性だ」

という言葉です。

正直、ものすごく自分に刺さる言葉でした。

住まいづくりというお客様にとっての人生の一大事業。
そこを任せていただく以上、どれほど勉強をしても
足りないことはあっても、十分ということはありません。

改めて、設計という仕事の楽しさと難しさを感じ、
日々の仕事に対して、より真摯に仕事に向き合おう
という気持ちにさせていただきました。

お忙しい中、ご対応いただいた若原様。
本当にありがとうございました。