こんばんは。
田中です。
最近リフォームの依頼が増えているのですが、
その中で変化を感じるのが、断熱リフォームを希望される方が増えていることです。
これまでリフォームというと、外壁の塗装工事や
キッチン、お風呂、トイレといった水回りのリフォームが多かったのですが、
ここへきて、そこからもう一歩進んだ断熱リフォームをする方が増えています。
住まいに対する不満ランキングの常に上位にいる暑さ・寒さに対する不満。
ヒートショックという言葉も一般化してきて、
お客様の意識も変わってきているのだと思います。
「断熱」は、床・壁・天井(又は屋根)・窓の4点。
立方体で家を考えると6面全てを断熱補強するのが基本です。
しかし、交換を必要とする水回りの設備に加え、断熱まで手を掛けると
どうしても費用がかさんでしまいます。
そこで、どのように「断熱」を考えていくかがとても重要になってきます。
そこで浮かびあがるのは、「ゾーン断熱」。
断熱するエリアを決めて、そこだけを重点的に断熱する方法です。
例えば、2階は諦めて1階すべてを断熱する方法や
そして、リビングや水回りのみを断熱するエリアに絞る方法もあります。
現在お話ししている方も、子供が独立して2階は使わないくても良いということで、
1階に絞って話をしている方もいます。
また、すべての空間を使うものの、コストなどの総合的な判断から
家族の揃うLDKとお風呂・洗面・トイレといった場所に絞って
打合せを進めている方もいます。
この内容は、それぞれの家族の在り方や住まいの大きさによって、
最適解が変わるので、お客様それぞれとの打合せがとても重要になります。
更に予算的に難しさが出てくると考えなければならないのが、
断熱をする場所の優先順位になります。
断熱の基本は床・壁・天井・窓の全て行うことなのは先程も述べましたが、
あえて優先順位をつけるならば、
第1位は、窓です!
熱の移動の50%以上は窓からの出入りになります。
今ある窓の手前にもう一つ窓を付ける2重窓は、仕事もシンプルで、
窓が少なければ、仕事は数日で終わってしまうのに、その効果はテキメンです。
窓からの冷えや暑さをさえぎるのがまず第一です(*^^)v
そして2番目は、床です!
夏の暑さは屋根から来ますが、冬の冷えは床から来ます。
暖房の方が冷房よりはるかにエネルギーを使うので、優先するなら床が先です。
冬に暖房を使うと、熱は屋根の方から逃げていき、
逃げた暖気の分だけ、床の隙間から冷気が室内に入ってくるのです。
暖房を掛けても、足元が温まりにくい状況の上、
頭の付近ばかり温かくなって、ボ~としやすくなります。
これが理由でエアコンが嫌いになっている方が多いと思われます。
だからこそ、床下の断熱を補強し、冷気の侵入を防ぐ必要があります。
そして3番目に天井又は屋根となります。
夏の暑さは屋根面から来ていることが多いので、
2階の天井や下屋となっている1階の天井に断熱材を施工し、
暑さを防ぐとともに冬の暖気も逃げにくくしていきます。
最後は壁になります。
なぜ最後かというと、面積も多くとても重要な場所なのですが、
面積が多い分、コストにも反映しやすくなるので、
優先順位でいうと最後になってくるのです。
ただ、あくまで基本はエリアを絞っても6面すべてをやることなので、
この優先順位はやむを得ない時と考えていただく方が良いかと思います。
断熱リフォームについては、
現在お住まいの工法などで、やり方を変えていく必要があります。
そんな断熱リフォームの一つの形として、
現在川島町で築40年の戸建て住宅をリフォームして
皆様にご覧いただけるリフォーム展示場を作っています。
来月10/22.23を正式オープンとしていますが、
外構工事が残っているだけで、建物本体は終了しています。
興味のある方には先行してご覧いただけますので、
お気軽にお声掛けください。
オープンチラシはこちらです。
夏の暑さと冬の寒さにお悩みの方。
お声掛けをお待ちしておりますm(__)m