こんばんは。
田中です。
今の住まいが、
「寒くて(暑くて)しょうがない!」
という方は結構多いと思います。
そして建て替えなら、良くなるのはわかるが、
今の家を壊すほどではないと考えている方も
同様に多いのではないかとも思います。
では、ここで断熱リフォームをするのは、
大掛かりになることが多いので、
その方法を簡単に整理してみようと思います。
①建物を柱・梁などの構造躯体だけにしてしまって、徹底的に行う。
②使わなくなった2階などには手を入れず、1階部分のみを断熱改修する。
③使用する場所のみ工事を行い、それ以外には手を入れない。
①は同じ大きさの家を建てるよりは安いけれど、
小さい家が建ってしまうほどの費用が掛かります。
②は子供が巣立ってしまって、空き部屋ばかり、もう何年も2階に行ってない!
なんて人にはお薦めです。コストも抑えつつ、工事中2階に避難することも
可能になりますね。
③はある程度、リフォームしてしまっている方などに向いているかもしれません。
今回ご紹介するのは、
③の部分断熱リフォームのお宅です。
背景として、今は2階に寝ているのだが、近い将来は1階に寝ることになる。
寝室とする場所はあるものの寒くてしょうがない。ということがあり、
その部屋を使いやすくしっかりと断熱改修を行うことを提案しました。
浴室などの改修は、数年前に終わっていたのも、
部分断熱を選択した理由の一つです。
工事した場所は、15年以上前に建て替えをした際に
一部残し、新しい建物とつないで利用していた部屋。
内装だけはキレイにしたのですが、断熱は数十年前のままとなっていました。
そこでもったいないのですが、床・壁・天井と内側からすべて壊します。
外装工事を昨年終えていたこともあり、内側からの工事を選択しました。
壊し終わって、床の下地まで終わったところです。
床にも断熱材をしっかりと入れてあります。
使ったのは発泡ポリスチレンフォーム3種b 100mm厚
性能も高く、湿気にも強いので、床断熱によく使用しています。
そして、壁と天井には発泡ウレタン断熱を吹き付けしました。
壁には柱の厚み分105mm、天井には200mm~300mm吹いてあります。
この断熱材は、液体状のものを吹き付けると一瞬で膨らみます。
写真のように筋交いなどの裏側まできれいに入ってくれるので、
気密も取れ、断熱性能がきちんと確保されるのが魅力です。
ここまでやれば、あとは仕上げていくのみ。
大工さんが、床を張り、石膏ボードを張って、
塗装工事などをした後に、クロス屋さんがクロスを貼っていきます。
そうそう、窓には二重窓を設置したのを忘れてはいけません。
どんなに断熱を強化しても、一番のウィークポイントは窓です。
交換はやはり大変なので、二重窓としました!
樹脂枠で出来ているうえ、
ガラスもペアガラスになっているものを選択してあるので、
結露もほとんど出る事はありません。
仕上がりはこんな感じとなりました(*^^)v
部屋の入り口から見た様子。
ご夫婦の寝室なので、ベッドはもう一つ置く予定です。
天井は基本2.2mと低めですが、
部分的にゆるく勾配天井とすることでそれを感じさせません。
ソファを置く予定のところから入り口方向を見ています。
上の写真右側のカウンターには、テレビが収まっています。
ミニシンクも作りました。
冷蔵庫置き場も確保してありますし、
暖かいコーヒーや冷たいお茶をすぐ飲めるのは嬉しいですね!
左側のカウンターはテレビ台でもあり、
配膳カウンターでもあります。
トイレも断熱補強した場所に確保してありますよ!
夜寒い思いをせずにトイレに行けるのは
ヒートショックを避けるうえでも大切ですからね。
このような感じで断熱を施す範囲を施す範囲を
ギュッと絞るのも選択の一つです。
また、今の住まいに、どんな工事が必要なのかによって、
断熱工事を行う方法も変わってきます。
矢川原では、なるべく壊す範囲を少なくしつつ、
効果の出る提案をさせていただきたいと考えています。
お悩みの方は、お気軽にご相談ください。